内容説明
坂東武者の血のたぎりに耳を傾けさせるこの長編を見つけて何年になるだろうか。今、豊島城の昔が色つややかによみがえるのを聞く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
emi
1
練馬の歴史を追っていく中で、太田道灌と豊島氏に興味を持ち手に取った本。石神井城主豊島泰経の娘照姫が落城の際、父を追い三宝寺池に身を投げたという伝説を元に著者が資料を紐解き書いた本。伝説はあくまで伝説でしかなく、混乱した時代であるがゆえ、美しい話だと惹かれてしまう。三宝寺池に行ったが区在住の著者が思わず書いてしまったという気持ちも分からなくはない。しかし、泰経は石神井城落城の時には死んでいないとされているので、伝説の成り立ちは気になるところ。石神井図書館で「練馬のむかしばなし」「練馬の伝説」も読んでみたい。2011/07/04