内容説明
戊辰役最大の悲劇は鳥羽伏見から始った。徳川慶喜の恭順による敗色濃い東軍にあって義のために殉ずる賭けをした会津人は、3千数百の屍と北辺の果て斗南への移住をもって終った。骨に刻みこんで逝ってしまった死者に代って、いま会津人の誠の証しを歴史に記録しておく…会津戦争の悲劇をくわしく描く会津人血涙の書。
目次
松平容保の苦衷(北篤)
西郷頼母となよ竹哀話(小檜山六郎)
散華白虎隊(宮崎十三八)
萱野権兵衛刎首(間島勲)
野矢常方の最期(稲林敬一)
悲愴秋月悌次郎(秋月一江)
戦う佐川官兵衛(塩谷七重郎)
凌霜隊の悲劇(野口信一)
会津代官の自決(佐藤忠昭)
鶴ヶ城の女たち(伊藤光子)
高田流刑(柚木伸稲)
農民の殉難(玉川寿一)
殉難者埋葬(本田良弥)
郡長正の自刃(川島忠夫)
内藤家・柴家の受難(佐藤芳巳)
中野竹子と娘子軍(山田靖史)