内容説明
日本の登山界の父として知られ、残された自然を深く愛した著者の知られざる片田舎の徒歩旅行記。
目次
第１章 「７人の男と象」―物の見方について
第２章 自然によって形作られた国民性
第３章 田舎で見られる風景
第４章 海と温泉と山岳信仰
第５章 日本が中国から受けた恩恵
第６章 長崎―西洋から日本への入口
第７章 南へ下って薩摩へ
第８章 九州の公道と脇道
第９章 瀬戸内海の風景
第１０章 岐阜と濃尾大地震
第１１章 長良川の鵜飼
第１２章 名古屋と中山道
第１３章 御岳山と山の修験者
第１４章 甲州街道―日本アルプスの外れにて
第１５章 甲府―新旧の対照と矛盾
第１６章 東京の大通り
第１７章 １９２３年の関東大震災
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tohoho
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1925年著の「ウェストンの日本論」といった三番目の著書。宣教活動のかたわらの登山記録といったものではなく、長年住んで愛した日本を紹介すべく、日本研究家としての一面を覗わせる。海軍工廠時代の呉を近代日本の特徴であり驚くほど対照的なものとして捉えている。（満州事変後、彼は英国全土を廻り、日本の弁護に努めたという。後年ロンドンを訪れた松方三郎から、上高地に近代的なホテルができると聞き、涙を浮かべたという。その上高地に彼のレリーフがあるのも皮肉である。）2020/03/30
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