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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまこ
11
菅野彰さん原作のBLじゃない漫画初読み。山田睦月さんも初読み。中編2本。絵とお話が合っていて、菅野さんの小説を読むみたいに読めました。で、甘くなかった。薄明るい希望が見えて終わるのに、似たテーマが盛り込まれていると思われる他の作品に比べると読後感が切なくざわついています。それは登場人物が実際に受けた傷の種類や周囲に対する(私から見た)納得のいかなさのせいかな。より現実的なお話だったのかもしれないです。とにかく主人公たちが前を向いて歩き出していることが救い。人は弱く、しかし強いと思わせてくれるお話。2016/06/12
ホレイシア
5
この作家さん、好きだー。2008/06/08
ゆり
3
繊細で優しくて切なくてとても素敵な漫画でした。危ういところに踏み越えてしまいそうなぎりぎりの心情と、そっと近くで寄り添う現実世界の人のぬくもりの調和がいいな。母と娘の関係の描かれ方が好き。『夏の声』、少女達の魂の結びつきが、美しかった。表題作のいとこ同士の恋がなんて幸せでせつない。仲の良い家族のなかで育てられた健と康子のほのぼのーとした関係が物語を優しく中和している気がします。それでもせつないのですが。2016/05/14
木名
3
何度読んでも泣ける。好きとか、嫌いとか、そういう観念よりももっと親密で、もう、空気みたいに当たり前に相手が隣にいるような感覚。人は他人を愛さなくてはという母のセリフに、違うのよと答える康子の、認めたくないけれど、どこかで認めているような感覚が、切なすぎる。こんなにお互いを分かりあって、想い合っているのに、一緒にはなれない。優しくて、切なくて、あったかくて、うまく言えないけれど、とにかく好きです。2009/11/16
ナッシー
2
学生時代から、この人の作品が好き。最近のものよりは以前のものの方がお勧めできる気がします。昔のは最近読んでないのでどこかで読み直したいなぁ・・・2008/10/08