内容説明
悪魔教カルトの嫌がらせから逃がすため、バイトのアンガスに金と休暇を与えたアドリアン。その後書店に逆五芒星が落書きされ、店でサイン会を行った人気小説家は失踪。一体何が起きている?さらにアンガスの電話を受け出向いた彼のアパートで、アドリアンは横たわる死体に遭遇する。恋人ジェイクとの関係は緊張感を伴っていた。自分の性癖を嫌っているジェイクは、殻から出ようとしない。そんな中、事件を調べるアドリアンはハンサムな大学教授・スノーデンと出会い、親密になってゆく―。誰よりもお互いを欲しているのにすれ違ってゆくジェイクとアドリアン―。人気シリーズ、緊迫の第三弾!!
著者等紹介
ラニヨン,ジョシュ[ラニヨン,ジョシュ] [Lanyon,Josh]
ゲイ・ミステリ作家。複数の受賞歴を持ち、十年以上もジャンルの先端を走り続けている。ゲイ小説ジャンルからスタートし、M/Mジャンルを牽引して流れを作ってきた作家の一人。ミステリからアクションまで幅広く執筆
冬斗亜紀[フユトアキ]
翻訳家。M/M小説レビューサイト「Slash×Slash」運営中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
77
初読。2015年171冊め。ジェイク、何ていうことを!というのが第一声。傷ついても、ジェイクを責めないアドリアンが切ない。事件としては登場人物が増え、ベルベットの怪しい行動に騙されたり。すぐ続巻を読めるのがまとめ買いのいいところ。2015/02/28
くたくた
63
今回のテーマは悪魔崇拝。悪魔に贄(心臓)を捧げたと思しき連続殺人事件。アドリアンの書店の店員のアンガスは呪いの電話に怯え、彼を逃したアドリアンは誰かの恨みを買う。ジェイクの彼女が妊娠し、ノーマルな家庭を渇望するジェイクは彼女との結婚を告げる。一方過保護な母リサも再婚する事になって、アドリアンには突然愛らしくもかしましい姉妹が3人も!とりあえず、結婚後も関係を続けたそうな未練がましいジェイクを拒絶したアドリアンの矜持を誉めてあげたい。アドリアンに暴力を振るったジェイクはとりあえず地獄へ堕ちたまえ。2022/02/18
はつばあば
45
この国じゃカルトとか悪魔とかに惑わされる輩が多い。いやいや日本でも存在してるのだから良い子の若者は近づかないようにしてもらいたいものだ。マッチョ?!マッチョって何よ!って怒りと胸の痛みにジェイクに対して苛立が。でも私達も人と変わっている人を見ると排除しようとしているじゃないかと。本を読んで初めてマイノリティの人達の、アドリアンの淋しさがわかる。この次もアドリアンの性格上何かあった時には遮二無二に事件を追いかけるだろう。死体に魅入られたとしか言いようのないアドリアンを助けるのはジェイクしかいないじゃない。2018/08/24
扉のこちら側
43
2018年166冊め。再読。初読時もそうだったがやはりジェイクの不始末(と言ったら可哀そうか)にがっかりである。そしてアドリアンの母リサはどうにも苦手である。この巻は邦訳した買っていないがやはり原書も買おうかな。2018/05/30
きなこチロル
34
【AEシリーズ3】表紙とうっかり次巻予告のネタバレを見てしまい、ラブシーンでも悲痛な気持ちで読んだ…(萌えたけど笑)で、…ジェイク!!このあんぽんたん!!何だよ…まじで。ジェイクの気持ちは分からなくもないけど…うぅ。ジェイクとの関係を塗りつぶすアドリアンが切ない。ジェイクが本当の自分を認める日はやってくるんだろうか。ジェイクの世話焼きなとこ結構好きなんだけどなぁ。スノーデン教授とはどうなるかな。《「アドリアン・イングリッシュ」シリーズは、さびしさを抱えたすべての人に向けて書かれた物語だ。解説より》→2014/08/19