出版社内容情報
大正時代・帝都。歯科医の花守がある状況下で窃盗を疑われた時、現場を調査したのは不可思議な力を持つ美しい青年・白菊で……? 二人の出会いから始まる、謎めいた植物にまつわる探偵譚。
内容説明
大正時代・帝都。新富町で歯科医院を開く花守啓介は、治療で使う道具を追究するうちにある鍛冶職人の作品に興味を持つようになる。人づてに頼んで向島の指物師が持つ十本組のノミを見せてもらうが、その名品が忽然と消えた時、花守が犯人と疑われてしまった。現場を調査したのは、農商務省の嘱託・白菊芳史。彼は人の悪意を養分にする“異客”と呼ばれる寄生植物の対応に当たっていて…?明朗快活な好漢と人を寄せ付けない美貌の男の出会いから始まる、謎めく植物をめぐる探偵譚。
著者等紹介
三木笙子[ミキショウコ]
小説家。1975年生まれ。秋田県出身。2008年「人魚は空に還る」(東京創元社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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