新書館ウィングス文庫 姫君返上！―聖者の花嫁となる者

和泉 統子【著】

新書館（2010/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 258p／高さ 16cm
• 商品コード 9784403541568
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

男に生まれたのに、聖レーミッシュ帝国の皇女として育てられた“麗しの薔薇姫”アレク。たまに皇宮を脱け出すアレクは、帝都の下町で祖父の仕事を手伝っていた。そこで出会ったのは迷子の聖職者。彼こそが異母姉の恋する本物の副祓魔師だった！皇宮に戻ったアレクが来臨の目的を探ると、なんと彼はジークとノエルの結婚話をとりまとめに来たことが判明。しかもその提案を受けたジークは、彼にはアレクとの結婚を勧め…？王宮ファンタジック・ロマン第三巻。

著者等紹介

和泉統子［ワイズミノリコ］
１２月１０日生まれ。熊本県在住。「夢から来た手紙」で第３０回ウィングス小説大賞期待作を受賞、同作品で、小説ウィングス’０６年春号にてデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりもん]

ノエルの憧れのギィ・アドルフが帝国にやってきた。彼の目的はノエルとジークの結婚話。下町でうろうろしているところをアレクと遭遇。その時が彼の素だったから、後で王宮で皇女としてギィと出逢った時に彼がアレクの正体に気づいているのに驚いた。 男性陣３人に責められて自分の思いが変な方向にいってたことに少しは気づいたノエルとギィが結婚できることに。ジークの応援ヨロシク。 外伝はアレクの両親の出会い編。これはこれでとても豪快な話だった。

2012/08/22

[ダージリン]

主要人物４人の会話がたまらなく面白かったです。良かったね～ノエル。後半のアレクの両親の話は想像を裏切る意外性で読ませます！この続きも読みたいな。もちろん本編も！

2010/08/19

[百合]

実は外伝を読むまで、皇帝は同時に二人の女性を孕ませたあげく、アレクの母ちゃんにまで手を出す極悪非道なタラシ男だと思っていた。いや実際その通りなんだけど、読む前と読んだ後では受ける感じが随分違うなあ～

2010/09/24

[RAKUSI]

本編はノエルの恋が実って良かったです。書き下ろしの親世代の物語は切ない。フリッツのイメージが変わりました。

2017/10/05

[ゆり]

ノエルとギィさんの言い争いと巻き込まれたジークとアレクの四人の場面がお気に入り。うまくまとまって良かったー！この二人にはノエルのあまのじゃくさ以外にも確かに障壁があったのね。そしてなんだかんだノエルの恋路を応援しているのが伝わってくる兄弟がよかった。そして親世代のお話はまた予想以上に複雑な人間関係。明るくたくましく頭も回るユーディット、薄幸の皇太子夫妻との出会いと交流を経てあの結末にたどり着いたのがとても良かった。

2016/05/03