内容説明
パスカの王女エフィは、隣国ユリオスの若き王レオンのもとに嫁ぐことになった。それは小国の王家の娘に生まれた定め―結婚の形を借り、大国へ恭順の意をあらわす人質となるために。ところが輿入れの旅の途中、エフィは暗殺の危機に!そこを流浪民の占い師である大女のアトゥに助けられる。彼女にユリオスへの道案内を頼むエフィだったが、実はアトゥは…。
著者等紹介
甲斐透[カイトオル]
小説ウィングス’00年冬号にて、「月の光はいつも静かに」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆり
7
元気で賢くていざというとき度胸のある十三歳のエフィ姫がとにかく可愛くて自然と応援してしまいます。というか本当にレオンでいいんでしょうか(失礼)。第二話でのエフィの活躍がとても良かった。ちょっと懐かしい感じの少女小説でした。2018/12/21
くるみぱん
4
これは予想外に面白かった!ありがちな政略結婚ものを上手く仕上げている。なにより主人公二人の個性が際立って魅力的。(ヒーロー&ヒロインが二人揃って魅力的というのは案外少いのです)。おのれの立場を自覚し、さらに高みを目指して努力するヒロインの姿は素敵だ。自力で己の存在を認めさせていくエフィとレオンは年齢差もあって恋愛面はまだこれから・・。どちらかというと同志としてストーリーが展開しているけど3話目では少し進歩があって嬉しかった。今後の二人が楽しみなんので、続きがぜひ読みたいですね。2009/07/12
風香
3
25歳ヒーローと13歳ヒロインという結構な年の差もの。ヒーローの言葉遣いの悪さと女グセの悪さには驚いたけど、作中未遂だし年の差考えれば逆にスパイスになってて良いかなと。腕っぷし強くてできる王様だからこそですが。変わってヒロインは、年相応のお転婆な可愛さと王女である物分かりの良さがあって好感が持てた。ガキ扱いしてたのに、ヒロインの王女としてのできる所は認めて、更にうっかり瞳に魅了されて…の流れはとてもニマニマしました。これから楽しそうな2人だったので、結婚式とその先の完全に恋に落ちるまで読みたかったわ。2016/11/11
皐月
3
これはいい歳の差カップル。エフィはお転婆だけれどちゃんと自分の立場を理解して動いているし、レオンも嫌味のない俺様でどちらも好き。この巻だけでも十分にニヤニヤさせてもらったけれど、最後の話を読んでしまうと続きが読みたくて仕方ない。えぇ、余裕ぶっていたくせに、成長したエフィにグラッときてしまう王様が見たいのです。2009/07/21
deltazulu
3
俺様な王様と、博識で気が強く、でも子供なお姫様のドキドキ物語。政略結婚のおかげで周囲は敵だらけだけど、ある意味似たもの同士のふたりが徐々に信頼を積んでいく展開がとてもよかった。特にエフィの成長著しいことといったらないですね!かわいいだけじゃなく格好いい女の子は見守りたくなります。それにしても、最後のお話はとても胸きゅんだった。イラストにもドキドキ。2009/07/12
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