内容説明
囚われた月夜叉を待っていたのは、厳しい「責め」。それもすべて、守魚が仕組んだことだった。牢に差し込む月明かりの中、静かにひそやかに、月夜叉は「月徳」として目覚めていく。人々を救う「癒し」の光を内に湛えた…。一方、帝もまた守魚の計算どおり「日徳」として目覚めた。「月徳」「日徳」の力は、やがて「闇孔雀」たる季花を襲う。すべてを見守る晴明は、ゆがんだ妄執を抱えた守魚を打ち破ることができるのか…。
著者等紹介
松殿理央[マツドノリオ]
5月29日生まれ。小説家。小説ウィングスを中心に活躍中。’90年に富士見ファンタジア文庫からデビュー
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