内容説明
キャリアは長いけれど人気も個性もそこそこの二世俳優・中原碧。念願の久坂監督作品に出演できることになったものの、より重要な役を務めるのは監督直々の声かけで選ばれた素人大学生・森田だった。やる気のなさそうな彼に嫉妬まじりの反感を覚える碧だけど、同時にその強い存在感に惹きつけられてもいて…?こんなに誰かと仲良くなりたいと思ったのは、初めてだった。真夏のシネマティック・ラブ。
著者等紹介
安西リカ[アンザイリカ]
小説家。主な作品に「好きで、好きで」「嫌いな男」(新書館)、「ベターハーフムーン」(心交社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
13
強メンタル大学生×優等生二世俳優。最悪な第一印象から恋愛に変化していく過程が丁寧に描かれていて素敵。風俗嬢の扱いが抜群だったマネージャーさんがひょうひょうとしていていい感じ。2024/08/15
beniko
7
一般人×芸能人。険悪な出会い方から互いに惹かれていくまでが丁寧に描かれ、恋が始まるドキドキを楽しませてもらった。正直、ストーリーには意外性はなかったが、一般人ながら人目を惹く存在感、肝の据わった森田と、芸能一家で子役あがり、華やかな経歴ながら自分の存在感に少し悩みを持っていた碧、人物設定が魅力的だった。すんなり両想いになった後、芸能人との恋愛の難しさにぶつかった時は切なかったけど、どちらも自分の気持ちに真っすぐで、互いに作用し合って変われる彼らなら、これからも自分たちなりの関係を作っていけるんだろうな。2024/07/21
史
6
この先生の作品としては少し控えめ。役者とポジティブな巻き込まれ体質のロマンス。最初は勝手に嫉妬して、だからこそ興味が出てきて、そして恋をする。そこには過去と今が交わって、波乱が起きたりもするけれども、結ばれた二人に不可能はないのである。起伏が薄いけれども、こういう設定ならば大袈裟にしないくらいがいいのかもしれない。悪くない。2024/09/02
tanya
2
作家買い。芸能界もので突然スカウトされるって凄いですね。お話は碧の一目惚れからお仕事展開で、大学生のBLが少々強引ですが安心してラブが読めるものでした。安定感は流石です。一気読み。2025/05/23
emimn
1
★★★★ honto2025/05/29