内容説明
山岳遭難救助隊員の真里谷は、民間航空会社のヘリ操縦士・加賀に現場で会って以来ずっと憧れていた。だが話す機会を得た素の加賀は軽薄で、真里谷は落胆しつつも安堵する。かなわないと思う同性に惹かれる自覚があったからだ。それでも仕事のたびに加賀の手腕に心を奪われそうになる真里谷は、「仕事以外では会いたくない」と伝える。加賀に恋をしたくない、尊敬の念だけ抱いていたいと思っていたのに…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
36
民間ヘリ操縦士×県警山岳救助隊員。久々の山シリーズ面白かった。最初に仕事中攻のかっこいい所を見てしまい、プライベートのちょっとチャラい部分を見ても嫌いになれないんだから、いくら距離を置いて恋に落ちるのを防ごうとしても無理ってものですよね。『天国に手が届く』『恋してる、生きていく』と本書の3CPがオーベルジュに集う短編も、それぞれの未来を感じさせる内容で良かった。2021/01/12
しましまこ
26
民間レスキューヘリの操縦士×新米山岳遭難救助隊員。結構なスパダリさんでした。麗しの梓さんとワンコの短編あり、良かった~。2020/12/20
フキノトウ
21
仕事モードの加賀がカッコいい。みずかねさんの描く見た目オラオラ系の加賀が新鮮!「恋してる、生きていく」の後日談も収録されていて、懐かしい。2021/03/01
しゅう
18
とてもとても優しいお話でした。完全なインドア派の私にも、山っていいなぁと思わせる澄んだ空気感のようなものを感じました。生まれ変わったら穂高の様な人に出会いたいな〜などとアホなことを思いながらほんわか読了です(*^^*)2021/01/27
tanya
18
作家買い。素直な真里谷が憧れの眼でみてたら、その可愛さが加賀のツボにハマったと言う感じでしょうか。恋愛的には可愛いけど、加賀がアッサリ男性も受け入れたのにちょっと疑問が・・。山関係の人達がいっぱい登場した3話目が楽しかったです。2020/12/19