内容説明
志方と同居を始めて九ヵ月。共通の友人が家に遊びにくることも増え、多忙ながらも穏やかな日々を送っていた穂木。ようやく迎えた年末年始の休暇中、ある事情で姉の息子の三歳児、柊を預かることになる。初対面ではその強面に大泣きしたもののすぐに志方になついた柊を見て、志方が子ども好きだったことを思い出す。するとまた心の奥にしまったはずの不安が頭をもたげてきて…?大人気「好きで、好きで」続篇。
著者等紹介
安西リカ[アンザイリカ]
小説家。季刊・小説ディアプラスで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい。
54
さくら満開のこの季節にぴったりの、幸せオーラたっぷりの一冊。雑誌掲載の折にもむさぼり読んだけど、単行本ときけば、買わずにはいられません!淡々とふつうの日常を過ごしている2人に、喧嘩したくないがための遠慮から少しずつずれか生じて揉めてしまう、そんな様子もとてもリアルで感情移入できました。志方が想像以上に穂木を大切に思っているところ、志方が好きすぎる穂木、相変わらずなお二人に出会えて幸せでした。何度も読み返して、2人に会いに行きます♬2017/04/13
きょん
40
「好きで、好きで」も大好きだったので、続編読めて嬉しいです。お互いが大好きで、不安になる受を慮りつつも相手が大事なスタンスは揺らがない攻めという正に理想のCP.読んでいて幸せになれます。2017/04/19
nono
34
BL。『好きで、好きで』続編。同居を始めて9ヵ月の志方と穂木。甥っ子を預かった事もあり、子供を産めない事を謝る穂木に、返す志方の返事が良い。攻様にこの台詞を言わせるとは、作者様に感動です^^高校時代からの付き合いの二人、取り立てて波風がたつ話では無いけれど、好きなお話でした。親や友達にも受け入れられ、幸せな時間を過ごすだろう二人のこれからの幸せを祈りつつ、ほっこりとしながら読了。2017/10/22
そらねこ
33
高校時代から付き合って社会人となった二人。前作で気持ちを再確認したと思ったけども…やはり結婚出来ない、子供が出来ない故の不安や申し訳なさで悩む受け…というのは永遠のテーマですね。異性間であっても離婚や不妊という問題はあるのだから考え込んでも仕方ないとは思うけど、気になってしまうなんですよね…。誠実な言葉や行動、証、好きでいてくれるんだと安心させて欲しいんですよね。分かるな…。うん。2017/11/11
波多野
33
「好きで、好きで」の続編。10年以上付き合ったCPのその後。雑誌で前半部分は既読だったが、木下先生のイラストも含め改めて読むと幸せでにやけてしまう本。相変わらず無骨な志方とその志方が好き過ぎるあまりぐるぐる悩んでしまう穂木。年数を重ねるからこその衝突を諦めないで言葉にする2人が好き。仕事・転勤の話は子供が出来ない男性同士だから、家族と個人の生き方に特に悩むのかな。志方が「子供を作れなくてごめん」と謝るのが対等な関係を表していて好き。30半ばまでお話は進んだが、いくつになっても変わらない2人でいてほしい。2017/04/11
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- 和書
- ユプシロン 〈No.4〉