内容説明
人気若手アナウンサーの国江田計は極端な二重人格。王子と称される完璧な外面と、「愚民め」が(心の)口癖の強烈すぎる裏の顔を持っている。もちろん誰にも秘密だ。そんなある日、取材で知り合ったアニメーション作家の都築潮と、オフモードの時に遭遇してしまう。幸い都築は、くたびれたジャージにマスクの男があの国江田計とは気づかない。けれど怪我をした都築の仕事を、計はしばらく手伝う羽目になり…?
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
152
初読。2014年1042冊め。飛び抜けた裏表キャラが良かった。潮がそれに気づいても「半分」を選んでくれたのもよし。竜起は当て馬キャラで終わるにはもったいないのでスピンオフに期待。ペーパーもかわいくてひたすらにやにや。2014/11/10
ぽんすけ
99
一穂さんは林檎で初めて知ってからずっと作家買いしてたんだけどここまではまったのはこのシリーズともう一個だけなんで思い出深い。更に同人までおっかけたのはこれだけなんで本当に好きな作品です。超巨大な猫を被り表のアナウンサーとしての完璧な顔を持つ計が、口が悪くて仏頂面の素の状態で潮と会えたのは奇跡だなと。運命の交通事故だったw又相手の潮が名前の通り海のようないい男なんだよね。家族の前でしか自分を出せなかった計のめんどくさい性格を包み込んで愛してくれるそんな攻めいる?この作品が皆から愛されるのは当然なのであったw2025/01/06
ふかborn
90
☆一穂ミチによる弊害、それは文芸であれエンタメであれラノベであれ、繊細かつ風変わりでいて細やかな感情描写を、知らず知らずのうち一穂レベルに求めてしまい、面白いに関わらずそれに達せず落胆してしまう事です。どーしてくれるんだ、一穂さんよぅ!アナウンサーの国江田計の二重人格っぷりが両極端で素晴らしく面白い。アニメーション作家の都築潮が序盤で「国江田」と自堕落で口の悪い「オワリ」の両方に惹かれて、各々に見せる顔が違ってまたそれに嫉妬する計の心情が良い。言葉の掛け合いも勢いがあって笑えるし、特に電話で致すの最高。2015/09/18
えみみ@ヒプマイ沼
85
表紙のべーっとしてる計が可愛くて超お気に入りっ♡本誌で読んですごく面白かったので、文庫化を待ってました。改めて計の二重人格っぷりに驚愕しつつ、ここまで潔いとかえって気持ちいいな〜なんてwリアルにこんな知り合いいたら嫌だけどね〜(笑)とはいえ、多かれ少なかれ人前で取り繕ったり、内心で舌打ちしたり毒づいたりするのは誰にでもあるよね、と思います。書き下ろしの続編は定番の当て馬編でしたが、楽しめました♪愛されポジションなのにプロレス技かけられて苦しんでる受け…('∀`)wwもっとこの二人の話が読みたいな〜!!2014/12/04
とも*
81
【お借り本】極端過ぎる二重人格が楽し過ぎ。 そんな計が息抜きできる相手を見つけて毒を吐きながらも引き寄せられる過程と戸惑いが良かった。 大抜擢された番組でのスタート時に逃げ出したい気持ちでグルグルしてる場面から辞書、無事乗り切った後とドキドキワクワクしながら読んだ。 気付くきっかけとかお仕事ネタも楽しく読了。 書き下ろし分は数か月後、番組の立ち位置が変わって気に入らない後輩が参加しての話で都築が振り回されてるのがちょっと気の毒に… →続く2014/11/18
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