内容説明
高校の入学式で凛太と継母のピンチをスマートに助けてくれた一学生上の梶。凛太は瞬間、彼に恋をした。それから一年、凛太は親しい後輩として梶のそばにいる。けれど梶は、誰のものにもならない人気者。彼の複雑な事情を教えられ、少し近づけた気がしたものの、やはり梶はつかみどころがない。家にも梶の心の中にも自分の居場所が見つけられず、凛太はついに隠し続けてきた感情を爆発させ…?アオハル・ラブ。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
108
宝井先生の絵が、この作品とすごく合っていた。これぞ青春!!やっぱ学生ものって良いよね。イケメンで誰にでも優しい王子様な梶先輩よりも、インテリだけど、ちょい悪なメガネの丸山君の方が良いなって思った。決め手は「丸山日記」のたった一枚の丸山君の挿絵が、めちゃくちゃかっこ良かった。後日談の丸山視点の「丸山日記」は面白かった。丸山君から見たら、梶先輩と凛ちゃんは、激甘馬鹿ップルに見えてしまうんだよね。誰が見ても多分そう思う。丸山君は女好きってことだけど、どうしても丸山君が主役の話しも読んでみたいなって思ったよ。2019/04/07
くろり - しろくろりちよ
92
男子高校生同士の恋愛小説。若い継母との間に隠しきれない子どもらしい思いがある凛太×飄々として軽くスマートに振舞っているけれど母に見捨てられたという悲しみに縛られる梶。不器用な凛太のもどかしい気持ち、器用なはずの梶が隠している気持ち…叶わないような恋が叶う瞬間が切なく描き切れている。アオハル、けれどもとても正当派な恋愛小説。おまけ短編、両方から相談を受ける丸山くんもいい味出してました。自分の彼氏きらきらに見える二人いいな。2014/01/15
JUN+
84
ひとめ惚れをテーマにした高校生モノ。宝井さんの絵が好きなのでもっと挿絵を見たかった。後輩の凛太の性格があまり好みではなかったけど、高校生なら仕方ないかも。親が再婚した家庭環境をうまく使った話で、凛太が義母と本音で話し合う場面にはほろっときた。また、先輩の梶の言動にはドキっとさせられ、キュンキュンきた箇所がたくさんあった。でも個人的に一番心惹かれたのは主人公の二人じゃなく梶の同級生である丸山。なので同時収録の「丸山日記」を読みながら始終ニヤニヤ(笑)どうか彼を主人公にしてスピンオフ作ってくださいまし~!2014/01/09
メグ
51
まさにアオイハル!キュンキュンしすぎました♪凛太は入学式で一目惚れした先輩を1年以上片思いし続けていて、チャラくて不特定の女の子と遊んでいる先輩の傍に居られればいいと気持ちを閉じ込めて、また家庭内にも居場所を見つけられずにいます。この思春期特有のフラストレーションがすごく共感できたし懐かしくもありました♪結局先輩のチャラい部分は自身を守るためのポーズで、何でもできる格好いい先輩の中身も臆病な普通の10代の男の子でした。書き下ろしの友人視点の話では何にも執着しなかった先輩の天使発言に苦笑。高校生っていいなぁ2013/12/11
えみみ@ヒプマイ沼
48
ペーパーを読んで→はたから見た、凛ちゃんと梶先輩のいちゃいちゃぶりに笑えたぁ〜。本編でもあったけど、パイのフィリングが溢れ出すという描写が無性にエロチックで困る…(〃ω〃)メインの2人以上に気になった(萌えた)のが、コラボのカップル♪この関係性はいいぞ!!今度読みます。2013/12/10