内容説明
194X年、東洋の魔都上海。貴族の出である新聞記者折原尚之は、『陸王』という巨大バイクに乗る将校、藤堂克己に命を救われた。『真実の報道』という信念を持って記者をしていた尚之は、ある人物から命を狙われていたのだ。戦争を生業とする藤堂を最初は憎んでいた尚之だが、見かけとのギャップに徐々に心を開いていく。だがたがいの気持ちに気づいた時、もうふたりに残された時間はほんのわずかだった…。久能千明デビュー作大幅加筆完全版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる丸
5
☆☆☆ 現在すぐそこに迫っている不安感がこのお話の時代背景と似ていて… 硬派で面白いお話でした。2013/05/28
三世子
2
もっと早くに久能先生の世界に出会いたかったですね。あとがきにはかなり削ったとおっしゃってましたが、削ったところがとても気になります!このお話を機に久能先生買いに走りたいと思います。感動しすぎて感想になってませんわσ(^_^;2012/11/28
ゆりこ
2
萌えツボぴったんこでした──!!読み終えたあと、あまりの切なさと余韻に床に転がってわーわーじたばたいたしました。は~面白かった・・!エピローグの夕暮れのシーンの美しさ、登場人物の動きと視線の描き方の妙でしょうか、頭の中で映画のように浮かんできてすばらしく臨場感がありました。本を置いたあと、喉元までせつなさがこみ上げてきて・・危うくしゃくりあげそうに。2011/09/14
薄
2
挿絵が木根ヲサム先生ですよ!!キャラも話もかなり自分好みで、何度も読み返してる&何度読んでもいいなあと思う。…アフターの話読みたいなあ…2011/09/07
ゆか
2
面白いんだけど、物足りない。絶対もっと長くやったほうが良さが活かされると思うんだけどなあ。もったいない。2011/05/21