内容説明
秘密の恋を守り続けるベルナールとガブリエル。隻腕の旧友クロードが謀を企もうとも、二人が互いの心と身体を激しく求め合うのを止めることはできない。一方、フランスの覇権を争う内戦の火蓋がいよいよ切って落とされ、現王家に忠誠を誓う二人も否応なく戦火の渦へ巻き込まれていくが…?ヴァロア朝からブルボン朝へと変わる激動の時代を絢爛豪華に描いた王宮ロマネスク、ここに晴れやかに堂々たる終幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
8
二人がずっとヴァロア朝のアンリ王に忠誠を誓ってるもんだから、歴史を知ってるこちらとしては「(BLだから)死なないとは思うけど死なないで~」とハラハラしながら読んでました。無事ブルボン王朝への移行も済んでやれやれと思ってたら1巻の様な決闘騒ぎになるとは・・・。そしてあくまで内戦だからか、F&Bの様な「祖国の為に命をかけるぜ」的な緊迫感は感じられなかったなあ。恋愛の華麗さはフランス男の勝ちかもしれないが、イングランド&スペイン男の気骨あるたたずまいの方が魅力的かも。2013/08/20
まる丸
6
☆☆☆ アルトヴィッチさんがフレブラに登場した時ほど魅力的に感じられなかったのが残念。2014/04/11
みずほ
5
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ 前半は4巻目より5年後のギーズ公とアンリ3世の暗殺事件。後半はアンリ4世即位後の二人。宮廷公認の仲になり夫婦同然なのに、今だ恋の病が重症化してるベルナール。どこまでも頼りになる男で、ベルナールを永遠の目標とするガブリエルだけど、恋の道だけはベルナールがずっとガブリエルを追い続けそう。エペルノンは最後までド悪党だった・・・実在の人物だけに都合よく殺せないのが残念(笑) 勧善懲悪とはいかない部分に鬱々としながらも、最後二人が幸せになれたので良かった2010/07/26
あらたま
3
再読出来るのも安心のフィナーレなればこそ。歴史物は否応なく死人出るからなー。しかしいきなり4年飛ぶから不安になった。4巻と5巻の間でベルナールがカイト達と会ってるのね。クロードへの赦し。内戦の集結。やっぱ野蛮さが無けりゃ王朝交代は出来ないよね。後半は熟年夫婦のほのぼの…とはいかず1巻をなぞるような決闘。二人共そろそろ(別の意味で)落ち着けwフランソワーズとガブ姉の新しい恋は良かったな。あとギュイーズのカトリーヌさまがかわい…く思えてきた…?このひとガブに惚れてんじゃ…。2013/01/17
樹雨野きんぎょ
3
ヴァロア朝からブルボン朝へ変わるフランスの激しい内戦時代を生きる青年貴族のラブ。ヴァロア朝なんてあんま聞いたことない!私の無知のせいかw 西洋歴史ものを書かせたら松岡さんの右に出る者はいないと思った。情熱的で、歴史の悲しさやドラマがいっぱい詰まってる。攻めが敬語なのもイイ!とても面白かった。よしながさんも好きなんだけど、挿絵だと何故か違和感を感じる。何でだ??2012/02/03
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