内容説明
兄の突然の渡仏により家業の跡取りの座が回ってきた裕志は、多田の経営する居酒屋で修行することになった。キレイな顔して甘え上手。生まれ持った小器用さで世を渡ってきた裕志だが、多田には通用しなかった。一枚も二枚も上手な多田にムカつきつつも、彼の実力は認めざるを得ない。負けず嫌い根性で修行を続けるうち、彼の好きな相手が男性で、しかも片想いだと知り…。「春の声」の多田登場、フルスピード・ラブ。
著者等紹介
久我有加[クガアリカ]
3月1日生まれ。’00年、「春の声」(小説ディアプラス第4号/新書館)デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うにすけ
8
作家買い。あらすじ読まないで挑戦してまたもや高校生と先生じゃないんだと(白衣にみえる…)多田さんが思ったよりヘタレな面もあるし、それやっちゃうのか!と思う展開もあるけど面白かったです。あと感情大爆発な受けの子は目面しいかもと思いました。2015/06/11
たろさ
7
久我さん読みです。「春の声」スピンオフ。多田がズルい大人で、裕志が可哀想だった。本気の手前ってなんじゃ、それという感じ。もっと振り回しても良かったのに。キャンキャンしつつもちょっぴり大人になった裕志と探偵に調べさせちゃうヘタレ攻め多田、割れ鍋に綴じ蓋なカップルでしょうか。篤也と浩明のその後が垣間見れて良かったです。2017/02/05
かいり
7
よく泣く子好きです。だってかわいいもん(笑)イラストとイメージが違うので、そこがちょっと残念。2015/05/24
高尾治
6
「春の声」スピンオフ。年の差9歳。もうとにかく受けに大絶賛。エエシのボンで子供っぽいけどナヨナヨしてなくて、甘え上手でわがままと弁えるところの使い分けが絶妙。BLの受けでわがままタイプって大概鼻につくしイラッとすることが多いんだけど、さすが久我さんの受けですね!オトコマエ前提の受けだからイラッとしない!関西人だからかな〜。こういう甘え方の受けは萌える!2020/10/15
アガサ
4
再読。春の声の当て馬多田編。兄の渡仏により、突然後継者候補になり。多田の店で修行を始めた裕志。最初は反感しか持たなかった裕志だったが、だんだん惹かれていきます。多田がずっとずるい大人にしかみえなかった。最後には見当違いな嫉妬ですれ違うし・・もっと痛いめにあったほうがいいよ、多田。裕志はほんとに成長したと思う。前作よりはスピード感があった。でも、惜しむらくはイラストがね・・まったくかっこよく見えないし。色っぽくもみえない。美人が主役の話にこの絵師さんは合わないと思う。2014/12/29