内容説明
ケンカして橋の上で拗ねてたはずなのに―目覚めたらそこは自分がいないはずの現実だった。誰も自分のことを知らず、戸籍も学籍もない。行き場のない泉は、現実の世界で恋人だった映一に拾われる。外見が同じなだけでこの男は自分の恋人じゃない、分かってるのに。元に戻る方法が見つかるまで―期限を切られ共に暮らすうち、それでも心は目の前の映一へと向かい始め…。センチメンタル・ラウンドトリップ。
著者等紹介
松前侑里[マツマエユリ]
1月24日生まれ。東京都在住。’00年、第5回ディアプラス・チャレンジスクールで佳作を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご☆
9
読了 なんか、空色パラレル類似。あ、こっちがさきか。2015/09/21
テンハル
5
【タイトル買い】大学講師×大学生⇒目が覚めたら自分が存在しない世界だったという受け・泉と現世でもパラレルワールドでも泉を保護してくれる攻め・映のファンタスティックなお話。わりと好きな設定なのに、パラレルワールドの方の映に感情移入してしまったので、現世の映とのストーリーが楽しめなかった。おまけのSSの神様たちも嫌いではないけれど、正直、残されてしまった向こうの映の話が読みたかったなぁ。消化不良……2013/07/16
KYON
4
再読。恋人 映一と喧嘩して家を出たところで、自分の存在していない別の世界へ来てしまった泉。一緒に暮らすうちにもう一人の映一にも恋してしまう。私は、何でもニコニコ寛容に受け入れる映一よりも、別世界の映一の方が好きなので、なんだかスッキリしない。書き下ろしも、神様たちは楽しかったし、別の映一を忘れられない泉には必要な話だったのかもしれないけど、やっぱりスッキリしない。泉のいない世界で、もう一人の映一はどう生きていってるんでしょうか?それが気になる。お話自体は嫌いじゃないんだけどね。2015/07/14
ムラ
3
恋人の映一とケンカした後、ひょんなことからパラレルワールドに紛れ込んでしまった主人公の泉が、パラレルワールドの映一と恋に落ちていく…というファンタジーなお話。癒される本が読みたくて10年前ぶりに再読したら、結構モヤモヤしました(笑)映一は現世とパラレルの両方に存在するのに、泉はパラレルワールドには存在していないので一人。ということで、どうしても一人残される方の映一が気になってしまいます!!あと、書き下ろしは完全に蛇足だな~という印象でした。10年経つとだいぶ感想も変わるなーと実感…(笑)2014/03/25
ayano
2
パラレルワールドで、二人の関係をイチから築いていく形をとっているので、どうもそちらのほうがいわゆる攻めとして認識してしまってどうにもこちらの世界の攻めに感情移入できずに中途半端な気分が残る。あちらの攻めの幸せがどうなったのか知りたい。2013/01/13