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内容説明
ポストセオリー時代の批評理論とは何か?33のテーマ解説、103人の批評理論家紹介、55の用語解説に、コラム、入門書ガイド―現代批評のすべてがわかる文学理論小事典。
目次
1 テーマ編(新批評;T.S.エリオットの批評;ロシア・フォルマリズム ほか)
2 人名編(マルクス;ニーチェ;フロイト ほか)
3 用語編(アブジェクション;異化;イデオロギー的国家装置 ほか)
著者等紹介
大橋洋一[オオハシヨウイチ]
1953年生れ。東京大学教授。専門は英米文学、批評理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スミス市松
15
現代文学理論の概観および分布図としてはバッチリの入門書。しょうじき種々の文学理論をかじっても文学作品を“正しく読むこと”も“深く読むこと”もできるはずがなく、強いて言えば「その文学作品を読む自分がどういうポジションで読んでいるか」がぼんやりとつかめるぐらい。とはいえ私の場合、小説を読んでいると新しい情報がどんどん貯まってくる一方でその情報量は雑多であるゆえ次第に輻輳して自身の運動能力が低下してしまう。そんな状態を解消する交通整理として理論や批評があるわけで、つまり今後も両輪駆動で読んでいきたいところです。2013/04/03
masabi
6
【概要】文学批評に関してテーマ、人物、用語に分けて解説する。【感想】構造主義やポストモダン、フェミニズムといった現代思想の影響を強く受けている。批評が、作者の自伝的読解からテクスト単体へと焦点が絞られ、再度テーマやアイデンティティの形でテクスト外へと拡散していく。巻末の参考文献や入門書に従って読み進めたい。2022/09/27
こにいせ
5
人文系の大学院生なんかは買って手元に置いておいた方がいいかも。大学生とかなら、そこまでする必要はないが。現代思想のキーワード・人物評が網羅的に実装されている本。一番いいな、と思ったのは「写真」。思想家・哲学者の写真があれだけきちんと掲載されている本って、そういえばなかった。2009/11/06
ヤスミン
3
批評理論に興味を持った人が、全体をうかがい知るには非常にいい本だと思う。テーマ編、人名編、用語編と分かれておりテーマ編の読解は全くの初心者には難解のように思えるが末尾にある批判理論入門書ガイドが非常に有益であり合わせてみることをオススメしたい。2010/11/25
あなた
3
もちろん、グリーンブラット、ギルロイ、ホールまで網羅してある。いまいちばん最先端。知識を身につけながら、カラーの「文学理論」も併読して理論の肌触りをおさえよう。さうしたら、文学研究左翼陣営が残した『読むための理論』を日本の理論応用として読もう。しっかし、あれだけの日本文学研究者豪華オールスターズがけんかわかれしたり、セクハラで都おちしたのはさびしいもんがありますね。ロックバンドみたいなもんですね。いまや超豪華な幻のバンド編成だもんね2009/07/10