内容説明
美貌の侯爵夫人パウリーネ、労働運動に活躍した才女アーデルハイト、ワルツ王に献身した妻イェッティ、フロイトの症例で有名なアンナ・Oといった世紀末ウィーンを生きた女たちを紹介。
目次
第1章 母ごころ―イェッティ・シュトラウス(1818‐1878)
第2章 妖精―パウリーネ・メッテルニヒ(1836‐1921)
第3章 謎の女、アンナ・O―ベルタ・パッペンハイム(1859‐1936)
第4章 工場の娘―アーデルハイト・ポップ(1869-1939)
感想・レビュー
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noémi
3
単に表紙の貴婦人がとてもすばらしいので(お姫様好きなのです)それだけの理由で借りました。なんとこの肖像を描いたのは、あのエリザベートを描いた有名な画家で、(あ、名前思い出せない、ヴィンターハルター???)モデルはあのメッテルニヒの孫、パウリーネ・メッテルニヒでございました。この人、今でいうファニー・フェースの元祖ともいうべきなのか、「美しい醜女」とあだ名されたそうです。たぶん、オードリー・ヘップバーンみたいな人だったらしい。とはいえ、なんだかよみずらい。これも途中でリタイア。すんませ~~ん。2011/05/21
Mana
0
世紀末のウィーンで活躍した女性のたちの本。源書では六人だけどページ数の都合で四人しかのせられなかったらしい。ヨハン・シュトラウス二世の妻イエッティ・シュトラウス、メッテルニヒの孫娘のパウリーネ・メッテルニヒ、女性たちの保護施設を作ったフロイトのアンナ・Oことベルタ・パッペンハイム、社会主義の闘志アーデルハイト・ポップ。皆いきいきとして描かれていてとても良かった。考え方に共感できるかは別として、意志が強くて熱烈で魅力的。2012/09/15
Hisatomi Maria Gratia Yuki
0
美人の基準ってけっこう変わりやすいんだなー、と、表紙の画像の女性の章を読んで思った。彼女、当時は「ブス」の部類だったそうですよ!2012/09/01