女騎兵の手記

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女騎兵の手記

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784403240355
  • NDC分類 986
  • Cコード C0023

内容説明

十九世紀の初め、ロシアに少年のような騎兵将校がいた。ナポレオン軍を相手に手柄を立て、皇帝から勲章を拝受、総司令官の伝令も務めた。二十余年後、その将校は「手記」を刊行し、女性ながら戦場に立ったことを発表、ロシア社会を驚かせた。文豪プーシキンが絶賛した手記。

目次

わたしの子供時代
新兵時代
プロシア戦役
軍隊のロシアへの帰還
アレクサンドル帝との会見
軽騎兵将校時代
リトアニア槍騎兵連隊へ
祖国戦争
ふたたび故郷へ
ナポレオン軍の退却のあとで
退役

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

21
小貴族の軽騎兵大尉の娘として生まれ、性を偽ってロシア軍騎兵としてキャリアを積んだナジェージダ・ドゥーロワ(1783-1866)の手記。母親に愛されず、父の部下に世話され、幼少期から馬と軍隊に強い愛着を抱いて育つ。両親に黙って愛馬に乗って家を抜け出し、軍に入隊する。戦場で活躍し皇帝から勲章を授けられ、将校になる。貴族出身の少年将校と思われていたそうだが、よくばれなかったものだ。(つづく)2023/04/29

むらきち

10
ノンフィクションの女騎兵の物語。幼少の頃に体験した騎兵に囲まれた兵営生活がモロに影響して、乗馬と武器が大好き少女へ成長。色々あって家を抜け出し、名前と性別を偽って騎兵隊への入隊を決意する。天真爛漫な少女が、寒さに震え、疲労と眠気と戦い、本当に泥水を味わって勇猛な軍人ドゥーロワになっていく姿がとても面白く、魅力的でした。イケメンだったようで、会う女性たちが甘いこと(笑)。馬への愛情がすごく感じられたのも良かった。とても面白い本でした!2019/01/28

Koning

8
すわ岸田恋と思ったらいのまたむつみだったでござる。昔は肖像画っぽいのが表紙だったんだけど、いつの間に(というか、どこいった?)。ご存知ナジェージダ・ドゥーロワの自伝。騎兵の父と赤子の頃兵舎で育ち思春期のややこしい時期に男装し騎兵になって軍務につくことを選ぶ.当然身分を明かす物はないけれど立ち居振る舞いは貴族だからしょーがない坊主だ的に軍に潜り込んでの活躍はある種漫画のような活劇(行軍で疲れ果てて寝ちゃうとか多いけれど)。(つづく)2013/03/03

ぽけっとももんが

5
「その他の外国文学」で見かけたんだと思うんだけど。オスカル様というかサファイアというかロシア軍に実在した男装の女騎兵ナジェージダの手記。こればれないの?ばれてんの?公然の秘密だったの?お手洗いや着替えはどうしたんだい。そしてまぁよく寝ること寝ること、いつも寝過ごしてるし起こしても起きないし置いてけぼりくらっても懲りてないし。しばらく読んではたと「敵とは何者ぞ」と思ったらナポレオン軍でした。そして表紙はいのまたむつみ氏。2023/05/07

May

2
幼少時からの馬好きなどが高じて、女性の身でありながら対仏戦争に参加したコサック騎兵、アレクサンドル・アレクサンドロフによる自叙伝。ロシアでは絵本が出ているほどポピュラーなお話らしい。 軍人である父と暮らすことで軍隊と共にいることが当たり前となった彼女は、家族の下を離れ入隊。幾多の困難を乗り越え、また、アレキサンドル皇帝の庇護もあり、無事除隊するまでを描く。ボロジノにも参戦したんだって、すごいね。 1806年9月入隊、1816年3月二等大尉として除隊。けど、戦場では全然活躍していない。2000年読了2000/01/01

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