内容説明
世界で1番のダンサーになる!そう誓ったモンパルナスの少年は、弱冠19歳でパリ・オペラ座のエトワールに!人気ダンサー、デュポンが自らの軌跡をエピソードたっぷりに語ります。スーパースターの素顔。
目次
家族が最初の観客だった
モンパルナスの悪ガキ
ダンスとの出会い
マックス・ボゾニ
クロード・ベッシー
パリ・オペラ座バレエ学校へ
パリ・オペラ座の子ネズミ
問題児パトリック
ジャン=マリ・ディディエール
ミシェル・ルノー〔ほか〕
著者等紹介
デュポン,パトリック[デュポン,パトリック][Dupond,Patrick]
1959年3月14日パリ生まれ。パリ・オペラ座バレエ学校に学び、75年同バレエ団に入団。80年、最年少の21歳でエトワールに任命される。華やかな超絶技巧とエンターテイナーぶりで、世界中の観客を魅了。90~95年、パリ・オペラ座バレエ芸術監督を務める。98年にオペラ座を離れた後も幅広く活躍している
林修[ハヤシオサム]
1962年和歌山県生まれ。東京外国語大学フランス語学科卒業。パリ第七大学DEA(文学)取得。二十世紀フランス文学専攻。現在、福島大学経済学部助教授
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感想・レビュー
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kokekko
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400ページ超の大作を、軽く「超訳」した作品。ブルメイステル版の「白鳥の湖」で踊る彼を見て、読みたくなりました。天真爛漫な悪がきぶりから、ヌレエフやベジャールらとの親交、オペラ座とのすれ違いなど、派手な事の目白押しな人生ですが、いきいきと弾むように楽しく、すぐに読み終わってしまいました。パトリック・デュポンという強烈な個性を持った人の人生を、ちょっと垣間見させてもらえるような、楽しい本でした。闘病中のヌレエフの「忘れないでくれ」のエピソードにじんわり。今の彼の事を考えると、また別の意味でも切ないです。2009/11/11