目次
哲学のどこが難しいか
暗い時代に―ドストエフスキーとの出会い
『存在と時間』を読みたい一心で
カント・ヘーゲル・フッサールを読む
ハイデガーに即して
哲学の根本問題「存在とは何か」
存在予解・超越・世界内存在
存在と時間
存在論の歴史の解体
哲学のはじまり〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiro
2
前半は著者が哲学を始めた頃の経験談で面白く読めたが、そのあとは本当の哲学談義になり、存在とは何か、プラトン、デカルト、カントの場合など、用語の意味と思想の解説が主になって、ひたすら我慢して読んだ。哲学が普遍的な世界共通のものではなく、プラトンからヘーゲルまで、アジアにはない特殊で独特な思考様式であること、ニーチェ以降ハイデガー等がそれを見つけ出した事がどうやら分かったくらいである。どのようにそうなるかはもっと勉強しないと。まず今回は哲学の議論の進め方、用語や言葉の使い方に触れたという事でよしとしよう。2023/02/22
Shinya Mizuno
2
書店や図書館等で著者の著書を観て勝手に日本における哲学界の大御所かと勝手に推測。本書を読んでみると、思い込みとは全く違い、無骨で山気があり、人間臭い人ではと感じた。(実際に話た事は無いのであくまで想像ですが。)素人の私には専門的な話になると流石に消化できずにいるが、肩肘張らずに読めた。受験のノウハウや大学を受けるための目的等も書かれており、受験生にもお勧め。というよりも自分が受験の時に読みたかった。2013/04/15
ak_ky
2
『反哲学入門』が面白かったので、巻末で紹介されていたこの本も読んでみた。内容は重なっているところも多い。あと、序盤の著者の大学生時代のエピソードを読むと外国語を勉強したくなる。2011/11/22
takao
1
ふむ2017/12/06
Kubotan
1
久しぶりに「ああ、おもしろかった」といえる哲学書を読んだ。 大学時代、ハイデガーの「存在と時間」(岩波文庫、桑木務訳)を一応読了したが、ラッセルがどこかに書いていたように、私にはほとんど意味不明だった。この木田先生の本を読んで、初めてハイデガーが言いたかったことがわかった(ような気がする)。 昨年は奇しくも、「存在と時間」の新訳が2冊出た(岩波文庫の熊野純彦訳、作品社の高田珠樹訳)。高田訳で再読してみるつもり。 戦後の一時期、闇屋をしていた木田先生が次々と外国語をものにしていく自伝的部分も痛快。2014/07/04
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