出版社内容情報
同人誌総集編、アンソロジー掲載SSの再録に書き下ろしを加えた決定版が2冊同時発売!志緒の成人式以降のエピソードを収録。
著者等紹介
一穂ミチ[イチホミチ]
小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
58
初読。2015年913冊め。【青】→本編再読→【赤】で読了。本当に好きで好きで、涙は流さないけど泣いたくらい切なくて胸が甘くくるしくなる、いい本だった。いくつかは既読だったけど、何度でも読み返したい。2015/07/29
そらねこ
31
大人になった志緒がやっぱり志緒のままで素敵です。ちゃんとしてたり可愛かったり、そして桂との甘すぎず、切なすぎず、でもちゃんと思いあってる二人を読むのは楽しくて胸がきゅっとしてほわん♡となりました。国語の先生である桂の語る話も素敵だったなぁ♡2017/02/06
のこ
30
林檎が青から赤へ熟すように、ふたりの恋がゆっくり大切にはぐくまれて、成熟していく様を、そのひとつひとつのお話を心から堪能することができました。「雪よ林檎の~」で15才だった志緒の純粋で真っ直ぐな潔さ、強さはまだ何も知らない、何も経験してないからこそのもので、経験して知ることで、狡さや臆病さ弱さを身につけてしまうだろうし、そんな大人になる少年時代でこその先生への想いと物語の価値であると解釈してたけど、青、赤の2冊を読んでそうじゃないと気づかされました。改めて2冊の本の出版に感謝したいです。2015/08/10
ぐうぐう
21
ラブストーリーは『ロミオとジュリエット』の昔から、恋愛の成就を目指し展開していく。なぜなら、そこにこそドラマがあるからだ(成就するか否かにではなく、あくまでそこを目指すことでドラマは生まれる)。『雪よ林檎の香のごとく』のその後を描く『林檎甘いか酸っぱいか』は、同人誌に掲載されていたことからもわかるように、ファンに向けたボーナストラックの趣きが大きい。成就した二人の関係のその後を描けるのは、ボーナストラックだからこそ可能なのだ。しかし、ではなぜ、こんなにも物語にのめり込み、心震わせられるのだろう。(つづく)2020/05/14
Melon Matsuda
21
一穂さんの文章とか世界観好きなんですよね、ここまでほぼ全読です。大好きな林檎、大切に読む力が働く。こちらは志緒ちゃんが大人になった話なんだけど、同人誌収録なのか、話が短いところが残念、林檎は長編で読みたいところ! しかしながら、志緒ちゃんが悪い意味でも(笑)大人になったところが見られた、人間は変わることが出来るから素晴らしいと思うよ、成長だね。美夏の変質者の話は読んでて泣けたなぁ~2015/11/06




