内容説明
本書は〈歌舞伎人物〉にスポットをあてた読みものになっています。まず第1に、その人物が舞台ではどのようなストーリーを辿るのか、またどのような人物たちと関係をもつのか。第2に、その人物にモデル(実在人名)があれば、そのことを明示してあります。そして第3に、名科白や雑知識を加え、多角的に各人物像を紹介しておきました。
目次
第1章 美しき女形の巻
第2章 伝説の人物と二枚目の巻
第3章 恋と人情、正義の巻
第4章 悪党、毒婦と暴れ者の巻
第5章 魔術師と妖怪変化の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
greenish 🌿
3
千変万化する人間の内面を巧みに投影し、江戸時代から庶民に親しまれてきた「歌舞伎」。登場人物達の絢爛豪華な衣裳と特徴ある人格や性格は多くの観客を魅了してきた。究極の男伊達から無垢なお姫様、毒婦、極悪人まで、伝統的キャラクターたちにスポットをあて紹介した人物雑学である ---文庫本にて読了。歌舞伎の登場人物。その人物像・演目の解説・歴史背景・名科白・雑学などを紹介。ある程度歌舞伎を観劇している人ならば、なるほど・ふむふむと愉しめる。いまいかおるさんの愛嬌のあるイラストとコメントに嬉笑まちがいなし!
1977年から
0
1988年