ヘレン・ケラーまたは荒川修作

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  • サイズ A5判/ページ数 485p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784403120237
  • NDC分類 704
  • Cコード C0070

目次

思考する場
「知覚は、身体を持たねばならない!」
実在性の最初の小さなレンガ
わたしのためにダイアグラムを描いてください
形状の仮面あるいは断続的に開閉する深い穴
わたしからわたしへ、あるいは東から東へ
透けて見える風景
わたしを文字通り/逐語的に死なせないでください
すべての千年紀は新生児である
時空とは何か〔ほか〕

著者等紹介

ギンズ,マドリン[ギンズ,マドリン][Gins,Madeline]
詩人。1941年ニューヨーク生まれ。62年バーナード・カレッジを卒業。ブルックリン美術館アート・スクールより絵画研究奨学金を受ける。62年より公私にわたるパートナーの荒川修作とともに共同研究・活動を始める。二人の代表作『意味のメカニズム』(71年ドイツ語版、後に英、仏和訳版刊行)は今も世代・国境を越えて読み継がれており、2人の活動は芸術・建築分野のみならず、生命科学、物理学、哲学、医学などの学術者との交流も深い

荒川修作[アラカワシュウサク]
コーデノロジスト。1936年愛知県生まれ。61年渡米、翌年よりマドリン・ギンズと共にニューヨークを拠点に活動を始め、現在もニューヨーク在住。60年代より、ドイツ、フランス、イギリス、日本など世界中で個展を開催し、70年ヴェネツィア・ビエンナーレでは日本代表として代表作「意味のメカニズム」を発表する。この作品を見たノーベル賞物理学者のヴェルナー・ハイゼンベルグが賞讃し、マドリン・ギンズと共にドイツのマックス・プランク研究所に招待をうける

渡部桃子[ワタナベモモコ]
アメリカ文学研究家。1951年生まれ。首都大学東京都市教養学部人文科学研究科教授。専門はアメリカ現代詩、アメリカ文化、アメリカのフェミニズム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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roughfractus02

2
ヘレンまたは荒川を体験すると、不可能という経験は可能になれるか? 荒川やヘレンの言葉、その他様々な引用は、読むうちに全て指示できない「名なし」なるようだ。ページを捲ると文字が見え、図版や写真が平面に広がるかに見える。だが、文字や図版を眺め始めると、読む姿勢のまま立ったり寝転んだりする身体の動きにふと気づく。赤ん坊の知覚が世界を位相化する。動きと共に世界は生まれ、一挙手一投足がランディングする瞬間ごとに世界が作られる。赤ん坊にとって「過去は前からやって来る」(シェリング)のならば、未来が懐かしくなってくる。2017/02/11

毒モナカジャンボ

1
ヘレン・ケラーという建築的身体から人間を捉え返した時に分かるのは現在の人間が言語-数学的世界にあまりにも慣れすぎているということである。ランディング-サイトとは、人間を、知覚する3次元デカルト座標の透明な点に還元することではなく、その点に身体という厚み、動きを与えることであり、方法かつ媒体かつ世界と不可分なものとして同時に認識することである。この方途からフォイエルバッハ・テーゼが超階級闘争的に捉えなおされ、人類の無意識的共同性は仏教的(京都学派的とも言える)な空からそれさえも埋めるブランクへと変わる。2020/08/27

高橋直也

0
学生の頃荒川修作の絵に触れる機会に、感覚的に好きな作家だと思った。でも彼について深く勉強しなかった。もっと知りたい。2019/11/13

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