内容説明
カラスの声は、音としては決して美しいものではない。それは、ビロードのような声でも艶のある声でもない。その代わり、カラスの声には鋭さがあって、よく透る。観客席のどこにいても、その声を明瞭に聞けるのである。カラスが人に訴えかけるのは、まさにこの事実によっている。誰でも、一度聞けば、どこにいても、それとわかるのだ。「ああ、マリア・カラスだ」と。
目次
第1章 最高位(アッソルータ)のディーヴァ―その生涯・芸術・遺産
第2章 カラス自身の語るカラス
第3章 人々の見たカラス―エッセイと評価
第4章 カラスの思い出―仲間たちの回想
第5章 批評に見るカラスの芸歴(1938‐1974年)
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