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内容説明
草創期の共犯者・市川哲史とゼロ年代の業人・藤谷千明のお互いの視点でV系~新感覚文化論。
目次
ヴィジュアル系がヤンキー文化だった頃
ヤンキーからオタクへの変容
日本のロックとは地方の特産物である
ヴィジュアル系と渋谷系
反撃のルナフェス
最新組織図としての“VISUAL JAPAN SUMMIT”
ヴィジュアル系“被差別”史
プロデュース力いろいろ
マネジメントの欲望
とにかくWe Areえーっくす
ああヴィジュアル系バブル
ネットがヴィジュアル系を変えちゃった日
世界の中のヴィジュアル系
愛と哀しみのゼロ年代
再結成の彼方に
あしたのヴィジュアル系
著者等紹介
市川哲史[イチカワテツシ]
1961年、岡山県生まれ。大学浪人中の1980年からずっと音楽評論家
藤谷千明[フジタニチアキ]
1981年、山口県生まれ。1994年にLUNA SEA、黒夢、ZI:KILLなどに触れ、ヴィジュアル系バンドに傾倒する。工業高校を卒業し、自衛隊に入隊したのち、文字通り職を転々として2012年からフリーランスのライターとして活動。主にヴィジュアル系バンドのフィールドで取材を行ない、黎明期から現代の最新シーンまでフォローするヴィジュアル系ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつ
44
あるテレビ番組で藤谷さんを知り、興味を持って読んでみました。80年代以降、日本独自のポップカルチャーを創ったヴィジュアル系が辿った歴史、裏事情、バンギャルとの関係などなど深い内容が目白押し。あらゆる視点から切り込んだエピソードの情報量が圧倒的。リアル世代ではないけど興味深く読むことができました。2021/07/20
黒猫
18
面白かった。ビジュアル系をここまで語るとは、ビジュアル系の愛が無くては出来ないことだろう。XJAPAN、LUNA SEA、BUCK-TICKを中心に話は進む。YOSHIKIへの屈折した愛が溢れている市川さんのコメントが良い。デビューからXを見ていなければYOSHIKIにこれだけズバズバ言える人もいないだろうなぁ。まだビジュアル系という言葉も無い時代からオリジナルメンバーで活躍しているBUCK-TICKは本当に神様みたいだなぁ。MALICE MIZERにもう少し触れて欲しかった(笑)2018/12/04
しゅん
11
年代の違うV系の生き証人二人ががっつり語りを繰り返す。批評的な距離感と溢れ出る愛情の組み合わせがよい。そして二人のキャラ立ちを支える文章の癖がすごい(ぼくは好きです)。鋭くも乱暴な切れ味ある言葉を投げる市川さんに対し、蓄積した知識フル動員で言葉を丁寧に乗っけていく藤谷さんの対比。市川さんが「みんな再結成しちゃった」と言った後に「ROUAGEとLaputaはしてません」と返す藤谷さんにグッときた。2019/03/29
スコットレック
5
ヴィジュアル系と呼ばれる数多のバンド達についての音楽評論家の市川さんとV系ファン代表(のような立ち位置)の藤谷さんの対談。2018年発行なので少し古いですが、そう感じさせないのはヴィジュアル系というジャンルの普遍性か、それとも自分がただ単に疎いだけか。お二人の漫才のような掛け合いが楽しかったです。それと途中で登場する蟹めんまさん(掲載されている漫画も含む)も良い味出してた。サブスク(Apple Music)で本書で登場するバンドの曲を聴きながら読んでいたのですが曲に意識を取られ集中できないのでやめました。2023/07/05
kthk arm
4
25冊目。大事に読み過ぎて3年かけて読了。サイコーです。2020/03/15