内容説明
マンチェスターのギター小僧、夢を叶える―ザ・スミスの元メンバーによる初の日本語版自伝!幼い頃にギターとファッションに魅せられた男が、やがて歴史に名を刻むミュージシャンになって自己実現していく。ザ・スミス5年間の真実はもちろん、その後のザ・プリテンダーズから、ザ・ザ、エレクトロニック、ジョニー・マー&ザ・ヒーラーズ、モデスト・マウス、ザ・クリブスまで、幅広く多彩な活動に才能を惜しみなく捧げてきた稀代のギタリストの哲学が、ここにある。
目次
エミリーの店
アードウィック・グリーン
ペトロール・ブルー
テラス席
ウィゼンショウ
ウエスト・ウィジー
タウン
アンジー
ストリートのためのステージ衣装
X〔ほか〕
著者等紹介
マー,ジョニー[マー,ジョニー] [Marr,Johnny]
ミュージシャンであり、ソングライター。1982~1987年に在籍したザ・スミスのギタリストであり、バンド創立者の1人。現在はソロ・アーティストとして活動。2枚のアルバム『ザ・メッセンジャー』と『プレイランド』をリリースしている。マンチェスター在住
丸山京子[マルヤマキョウコ]
東京生まれ、青山学院卒。通訳、翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小野島 大
3
生い立ちから最近の活動まで全キャリアを総括。英国人音楽家が書いたわりに非常に平易で読みやすいのは、ご本人の素直で率直な人柄も関係してると思う。ギターが好きで、音楽が好きで、誰とでも分け隔てなく接するひたむきな性格とリベラルな姿勢だ。ザ・スミスのキャリアのピークは、『ザ・クイーン・イズ・デッド』完成直後に行われたライヴだとしているが、そこで控えめに語られるバンドに対する誇りと喜びに満ちた高揚感、そこからわずか2年後には「僕とモリッシーの友情が終焉した」と語られるまでに至る過程は、ファンならずとも切ない。2017/09/24
OHNO Hiroshi
3
えてして、自伝は自分に都合のいいように美化するものだ。モリッシーの偉大さをもっとかいてほしかった。スミス以前にザザのマットジョンソンと知り合いだったとは。最近の方の章になると、僕は飛ばしてほとんど読まなかった。売れる前が一番いい時なのだろう。2017/09/16
HINA
1
ザ・スミスを作ろうとした時に一番インスピレーションを受けたのはアンドリュー・オールダム!クラウト・ロックを聴きながらブラヴァツキー夫人の本を貪り読むエピソード好き。ジョニー・マーによるルー・リード&アンディ・ウォーホル論はザ・スミス論としても読めるので心に沁みて泣ける。2024/11/07
けろ
1
モリッシーの声と歌い方と顔が苦手だったのでスミスはほとんど聞いてこなかった。ただ、ジョニー・マーのギターは大好きだ。この本ではそのギターについても詳細に書かれていることもあり、とても興味深かった。モリッシーのことも少し見直して、スミスも聞けるようになったし。2021/05/29
つみれ
1
訳が良いし、多分元の語りがとても良いのだが、とんでもなく読了に時間がかかった。単純に長い。前半は特に1960-70年代のマンチェスターに住むアイルランド移民の文化を知る資料としてもとても面白いんだろう、でもやはりスミスの話を期待する身としては停滞しがち。モリッシーと出会ってからは怒涛ながらも破局にたどり着きたくなくてまた読むのがゆっくりになる。スミスが終わったとき、まだマーは23歳! 人柄から色んなところに誘われて誰とでも上手くやっているが、モリッシーと仲良くなれただけあって、多分ヤバいんやろなと思う。2020/03/30