内容説明
スー女とは?…相撲ファンの女性、「相撲女子」の略。遠藤、大砂嵐、逸ノ城ら若手関取が頭角を現した2014年頃から女性相撲ファンが急増。彼女たち、中でも20~30代の若い女性ファンを指して相撲女子、スー女と呼ぶようになった。もちろん年代を問わず、相撲ファンの女性を総じて相撲女子、スー女と呼んで差支えない。特徴は、これまでの好角家とは違う相撲の見方、楽しみ方をすること。広く相撲界全体を愛し、絶対応援主義。音楽界、芸能界にもスー女は増えている。
目次
明武谷に抱っこされた
朝青龍で相撲の道へ
朝稽古を観に行く
本場所観戦は朝イチから!
大相撲と外国人―あまりに長い攻防、歴史
巡業―ファン・サービスの祭典
「相撲道ってなんだ?」
おすもうさん、その魅力の根源
力士の引退
女だけの相撲大会!
アマチュア相撲を観に行く
スー女を生んだフリーペーパー『TSUNA』
相撲を支える伝統の職人芸―残したい、伝えたい
おすもうさんのしこ名
両国お相撲散歩
相撲と音楽―大相撲は総合エンターテイメント
スー女対談 浜田真理子さんと
おすもうさんの身体を作るには?
白鵬のこと
私の好きなおすもうさん
著者等紹介
和田静香[ワダシズカ]
1965年千葉県生まれ。音楽評論家/作詞家の湯川れい子のアシスタントを経てフリーの音楽ライターに。趣味の大相撲観戦やアルバイト迷走人生などに関するエッセイも多い。投票に行こうと呼びかける『選挙ステッカー』の発起人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
60
大相撲が大好きで、ついにはアマチュア女相撲大会に参加してしまうなど、体当たりレポを見せてくださる本。私には「こういうふうにお相撲を好きなかたもいらっしゃるんだなぁ」という感じでしたが、会って日が浅いお友達のおしゃべりを聞いているようで、楽しかったです。2017/04/07
おさむ
30
相撲好きな女子を「スー女」と呼ぶんですね。朝青龍のファンになり、相撲に目覚めた著者が朝稽古を見学したり、ラーメン屋を開いた元力士を訪ねたり‥‥。外国人力士への差別問題にも警鐘を鳴らすなど、相撲愛が溢れる本でした。横綱の鶴竜を子犬に似ているからワンワンと愛称をつけるなど、男では思いつかない発想が新鮮で笑えます。日馬富士が貴ノ岩に暴力をふるって引退に追い込まれるなど最近はいろいろ不祥事もありますが、スー女たちが増えていけば、相撲人気は続くでしょう。2018/05/06
柊
13
スー女を名乗るのはおこがましいが、毎場所楽しみにする程度には相撲好きだ。ものすごく熱を入れて語る和田静香さんに、時折置いていかれながらも楽しく読んだ。部屋に電話して朝稽古を見に行ったり、間近で力士を見て鼻血を出しそうになったり、純粋にミーハーなところがいい。外国出身力士に対するヘイト発言や、「日本人力士」と声高に言う関係者について語られている部分は全く同感。国技相撲への気持ちが、心ない言動に向かないように願いたい。直筆のイラストの下手さ、上部にある写真がパラパラマンガになっているところ、笑わせてもらった。2017/05/12
はる
9
著者さんの『相撲愛』があふれていました。^^ お相撲の魅力はもちろん、その歴史、外国籍の力士さんへの思い・・さらにはお相撲に関わる職人の方への取材など盛りだくさん、予想以上のヴォリュームでした。^^2017/06/05
読書国の仮住まい
2
著者初読み。 幼い頃、明武谷に抱っこされた記憶がある。 それがスー女のDNAに刻まれ花が開く。 けっかけはテレビで観た朝青龍。 初めての本場所観戦はなんと升席、土俵祭も欠かさない。 朝稽古だって見に行く。 日本人優勝期待論には一言物申す。 巡業に行けばあっちもこっちもお相撲さん状態、追っかけに勤しむ。 北に女だけの相撲大会があると聞けば飛んで参加し、西にアマチュア相撲大会があると聞けば飛んで観に行く。 刊行後数年しか経っていないのに引退した力士、廃業した部屋もある。 著者のまわし姿もあるが要らないだろ…。2023/08/24