内容説明
ジャズ専門誌「スイングジャーナル」の人気企画だった“アイ・ラヴ・ジャズ・テスト”。多くの来日ジャズ・ミュージシャンが、他のプレイヤーの演奏を聴き、本音で論評し、また自らのジャズについても語った。古株のジャズメンの思い出話からは、ジャズ史に輝くジャイアンツの真の姿も浮かび上がる。ジャジーな傑作厳選42本!
目次
フレディハバード
ジミー・スミス
カーラ・ブレイ
ケニー・ドリュー
ジョン・ルイス
タル・ファーロウ
チック・コリア
ウイントン・マルサリス
ホレス・シルヴァー
マル・ウォルドロン〔ほか〕
著者等紹介
小川隆夫[オガワタカオ]
1950年東京生まれ。音楽ジャーナリスト、整形外科医。77年東京医科大学卒業。81~83年、ニューヨーク大学大学院留学。留学中に、アート・ブレイキー、ギル・エヴァンス、デクスター・ゴードン、ウイントン・マルサリスなどのミュージシャンや、マックス・ゴードン(「ヴィレッジ・ヴァンガード」オーナー)、マイケル・カスクーナ(プロデューサー)といったジャズ関係者の知己を得る。帰国後ジャズを中心とした原稿の執筆、インタビュー、翻訳、イヴェント・プロデュースなどを開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
56
今は無きジャズ雑誌「スィングジャーナル」。そこで連載された記事の単行本化。あるミュージシャンに名前を伏せた他のミュージシャンの楽曲を聞かせて音の主や奏法などについてのインタビューだ。気になったミュージシャン以外は飛ばして読んだ。フレディ・ハバード、チック・コリア、ジミー・スミス、ロン・カーターなど有名なミュージシャンばかりだ。面白かったのはニールス・ペデルセンはロン・カーターやバスター・ウィリアムスのベースチューニングをかなりこき下ろしていたことだ。でも音楽に正解というのはないのだからそれもいいかな。2016/05/22
kazissho
4
ジャズメンの人柄をうかがい知ることができる貴重なインタビュー集。小川隆夫の人脈の広さや懐の深さが生かされた好企画。2016/05/02
GO-FEET
4
いやぁ~、懐かしい…そして、オモロイ♪2016/04/12
Nobfunky
1
さすが、小川氏はものすごく聴き込んでいる。そしてミュージシャンは相手をリスペクトしながらも、本音や心情はストレートに言っているところが面白い。個性を重んじるのはもちろんだが、クリシェを嫌うところがさすがプロだ。ベニー・ゴルソンの辛口。ペデルセンのチューニングへのこだわり。ブランフォード・マルサリスのダメなものはダメ。バルネ・ウィランのガンコ親父!2020/07/21
ナオヒ
1
いやしかし超ビッグネームなミュージシャンによるブラインドフォールドテストはさすがにレベルが高くて非常に興味深く面白かった。どうしてもテクニカルな話やオリジナリティー重視な話に傾いてしまうのはやむを得ないとは思うが、ロックやポップスならいざ知らず、ジャズならそのほうがむしろ潔くて良いと思う。やはりジャズは『音』そのものの表現力や技巧を聴くアートなのだなあと。2020/01/20
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