出版社内容情報
原書が1989年に刊行されたこの自伝は、クインシー・トゥループがマイルスにインタビューし、モノローグの形にまとめたもの。以前宝島社より上下巻にて出版されたものの、長らく絶版となっていた本書を、1冊にまとめて待望の復刊。
内容説明
音楽はもちろん、歴代メンバー他ミュージシャンについてや、女性関係、黒人差別、クスリ、ファッションなど、遠慮一切なしの赤裸々トーク炸裂で、生のマイルスを感じられる名著。
著者等紹介
トゥループ,クインシー[トゥループ,クインシー] [Troupe,Quincy]
1939年7月、セントルイス生まれ。詩人、編集者、ジャーナリスト、大学教授など多彩に活動
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年5月、大阪生まれ。元「スイングジャーナル」編集長。音楽評論家。ジャズのみならずロックにも造詣が深い。2015年1月28日没。享年62(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JS
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自分の音楽のスタイルにあくまでこだわったこととアメリカの人種差別のリアルはよく伝わってきたが、ヘロインと女の話ばかりで面食らった。マイルスだけでなく、あの人もこの人もヤク中だったなんて、、、2016/08/19
shun
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過去は忘れるべきだと言ってはいるものの記憶力がすごくてマイルスのかなり細かいところまで知れる内容だと思う。本人の口から自作について語られるのも貴重だし、他のミュージシャンに対しての辛口多めの言葉も興味深い。古いジャズ好きなら楽しめる一冊。2023/03/25
sou
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少しずつ読み進めてようやく読了。音楽の話ばかりかと思いきや、ドラッグと女の話題だらけで面食らいました。とはいえ、後世に作品が残るミュージシャンが次々に出て来てあの人もこの人もマイルスと絡みがあったのか!になるし、マイルスが特定のスタイルに安住するのではなく常に最前線を走り続けるのは本当にすごいと思いました。エレクトリック期やカムバック後については全然知らなかったので、自分がこれまで聴いてきた「ジャズ」なるものがいかに狭かったかを痛感しました。2021/11/20
ぺこら
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登場人物が多い。。。2021/11/20
tjZero
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差別を改めない白人たちへの反発心と、己の音楽の向上のためならそんな彼らの才能を活用することも厭わない合理性とを兼ね備えた、稀代のトランぺッターの自伝。日本の読者として特筆したいのが、訳者である中山康樹さんの存在。『スイングジャーナル』誌編集長を経て音楽評論家になり、マイルスに関する著作は20冊以上。本書の”訳者あとがき”を書かれたのが2015年の1月。そして、亡くなったのが同月の28日だった…。2020/11/27