内容説明
なぜ日本人はV系やジャニーズやAKBやK‐POPやTKにヤられたのか?音楽評論家歴34年の筆者が、“日本人が何十年も聴き続けてきたポップ・ミュージック”というものを、多面的に紐解く!テーマは、“あくまでもリスナーの立場から見たポップ・ミュージックの変遷や傾向、ブームの分析”。
目次
第1講 音楽端末
第2講 多人数ブーム
第3講 集団女子力アイドル
第4講 V系
第5講 ジャニーズ
第6講 小室哲哉とJ‐POP
第7講 K‐POP来航
第8講 バンドブーム
著者等紹介
市川哲史[イチカワテツシ]
1961年、岡山県生。音楽評論家。大学在籍中の1980年より現在に至るまで、雑誌を主戦場に文筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nizimasu
6
久々に市川さんのお名前を見つけたと思ったら大学での講義をまとめたものだとか。その内容は、主に90年代以降の日本の市場におけるポップミュージックの動向をまとめたもので、アナログレコードからCD、配信市場への変遷を端緒に、AKBとももクロに代表される女性アイドルグループ、ジャニーズ、B-ingにK-POPと意外なしかも今の日本の市場の中心にあるムーブメントを分析していく。それよりもやはり市川さんといえば、ビジュアル系なわけで、その見事な手さばきで紹介していくのは、他の原稿とは熱量が違う感じで微笑ましい2014/05/08
風鈴
3
いわゆるJ-POPについてあれこれ語り倒した本です。私はここに書かれたことは良く知らないから勉強になりました。聴いたことはあるけれど、もちろん。日本なら陰陽座とか山崎ハコさんが好きかなぁ。山崎ハコさんの人間まがいってアルバムは傑作です。洋楽では、WOVENWAR、ILLNINOなんて追いかけてますね。 付け足すとすれば、私は非常にアナログな人間です。ダウンロードとかするよりは、アルバム1枚を拘って聴きたいし、紙をめくりながら読書をしたい。 持って帰るまでの時間がまた楽しいですよ。2018/11/13
かい
0
佐々木敦氏の「ニッポンの音楽」とあわせて読んだ。くだけた文章ひねくれギャグあり。「音楽と人」を創刊したひと。ジャニーズ、V系、バンドブーム。バンドマンとの交流裏話をはさみつつJポップのメジャーどころをざっくり。2015/02/19
チョビ
0
内輪話ですね、面白いのは。ただ、それも現在ベテランと呼ばれている方々。若いロックミュージシャンを「根は草食男子」というところに「全員メンノン野郎」と言い切った自分も結構見てるところは見ているとちょっと、ほっとしました。でも、今のベテランさんの楽曲は女子大生には重すぎるんだろうという、理解する能力はありますよ、ただ、私には面白くない。小室さんとか、若い30代のロックミュージシャンよりずっとがつがつしてるし、それはジャニーさんとかも然りかな。ただ、演じる側が如何ともしがたいところが歯がゆい。(続きあり)2014/09/13
ishida
0
『音楽と人』の文体を思い出しながら読んだ。比較的取材対象のアーティストと近い位置からの批評。2019/04/21