内容説明
既存の学問秩序が徹底的に問い直される今、これまで英文科を支えてきた理念は意味をもちうるのか?われわれのディシプリンが果たしうる役割は残っているのか?故きを温ねて自分の足元を見つめ直してみよう。
目次
1 ディシプリンが生まれる時―英文学の場合
2 英文科の『教養と無秩序』
3 ヨーロッパの遺産、国民の伝統―イギリス古典教育の英国的機能
4 マーク・パティソン―不機嫌な大学人
5 初めてのパティソン研究書
6 学生ジプシーの変容―アーノルドと近代科学のアイロニー
7 フライの『神話とメタファー』
8 「キリスト教文学」の逆説
9 文学部の「文学」―英文科に入学した諸君へ
著者等紹介
舟川一彦[フナカワカズヒコ]
1953年大阪市に生まれる。1975年上智大学文学部英文学科卒業。1980年上智大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程満期退学。1987‐88年オクスフォード大学ブレイズノーズ・カレッジに留学。1997年博士(文学)の学位取得(上智大学)。現在、上智大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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