内容説明
欠けた男が出現させるリアルな家族小説の切実―東野幸治、作家デビュー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
73
大阪の貧困家庭で理不尽な父親の下で振り回された一家の話だな…って思った。これが7割作り話だとしたら相当作り話が上手に思うし、文章もうまいし面白いと思った。主人公が淡々と語るので苦労もそれほど苦労に伝わってこない感じがしてしまうが、違う語り口調だとしたら相当なトラウマの過程を乗り越えてきたはずなんだが、東野さんのハートはマシンだとか冷血だとか人間じゃないとか言われているが、十分ハートと常識のある人だなと思って意外だった。彼のルーツがこの泥の家庭だったんだとしたらまだマトモに育った方だ。2013/05/12
こんち--ん
6
ひがしのりの本を初めて読んだ。随分昔に出版されたものだけど。どこまでが実話なんだろう。。お父さんがなくなったところや、お兄さんの奥さんが亡くなったところでのひがしのりの家族の冷たさが、現実味なかったな。まあ、小説だからなのか、それともTVでよく話題にされるように、心が通っていないからなのか…。文章はとても読みやすく、2時間くらいでさっと読めた。新刊も読んでみたいな♪2013/06/13
Yuuki Kushima
3
この素晴らしき世界を読む前に、ナイナイの岡村さんがさんざんイジっていた東野さんの本を読もうと思い図書館で見つけてきました。主観が急にコロコロ変わるため、この章は誰の目線からの話なのか分かりにくかったりと、読みづらいところはありましたが、そこは20年前の東野さんだからと思い内容に集中してみました。2020/03/18
にやり2世
1
一人称が誰か分からないとこもあったけど読み流す。梅雨に読むと余計ジメジメしちゃうな。2016/07/09
Lily
1
なんだこれー!おもろい!ちょっと暗いんだけどけっこーハマりました。不思議な中毒性アリ!?てか東野さんこんな才能あったのですね。もっと読みたくなりました。2014/01/23