内容説明
1997年、惜しまれつつ亡くなった、アメリカを代表する音楽評論家ロバート・パーマー。彼が全身全霊を傾けて記した、ブルーズ史に燦然と輝く名著、“DEEP BLUES”。その完訳が本書。自身も南部出身のミュージシャンであるパーマーの綿密な取材に基づいた記事の資料的重要性はもちろんのこと、本書の主人公マディ・ウォーターズを筆頭に多くのブルーズマン達の横顔、さらに当時の風俗、社会、政治までを生き生きと描写する文章は、ブルーズに対する著者自身の愛情と情熱を伝えてやまない。全てのブルーズ・ファン必読の一冊。
目次
プロローグ 「たいした金にはなりゃしねえけど、俺たちはやってるんだよ」
1 起源
2 鉄道線路のように冷酷な心
3 モジョ・ハンド
4 シカゴの活気
5 キング・ビスケット・タイム
6 この部屋を出ていくよ
7 リズムの王様
エピローグ 世界のブギ