感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
長谷川透
2
子どもから「子ども時代」を奪ったのは大人であり、制度であり、社会であるというのが本書の主張。厄介なのは大人が「子どものため」を思ってやっていることがモンスターチルドレンを生む原因で、大人は無自覚に、さらに厄介なことに「子どものためではなく、実は大人の自己愛を満たすため」にやってしまっているということだ。大人や教師は「導く側」であり「コントロールする側」で、子どもは「導かれコントロールされる側」という境界がなくなったことがいけないらしい。まぁ大人と社会が未熟になってしまったということか。2012/05/16
きくえ
0
今現在の教育方針に否を唱えているめずらしい本だと思う。こんな風に所謂モンペの人は考えるのだなっていうのが判る。ドイツで書かれた本で日本の引きこもりについて語られているのも興味深い。子どもは小さい大人でなく昔の様に子ども扱いした方がよい、が結論なのかもしれないが、では具体的にそれって何?って思ったり。例示された子どもは不味いのはよく解るが解釈の幅が広くて不安感だけが残り漠然とした考えかたでなく解決案が欲しいよ、思う。2011/11/16
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- 和書
- リーダーの否定しない習慣