内容説明
福沢諭吉、夏目漱石、太宰治、遠藤周作、小林秀雄、西田幾多郎、道元、親鸞、芭蕉、小出次雄、十人の日本人をとりあげ、ドストエフスキイと聖書とを交差させる画期的試み。大審問官、マグダラの女マリヤ、ラザロの復活など、キリスト教的テーマについての正面からの考察。
目次
第1部 ドストエフスキイと十人の日本人(ドストエフスキイと福沢諭吉―「一身独立」の行方;ドストエフスキイと夏目漱石―那美、「西洋の衝撃」と女神の誕生;ドストエフスキイと太治宰―『人間失格』、「ドストの青みどろ」に映ったもの;ドストエフスキイと遠藤周作―「母なるもの」の光と影;ドストエフスキイと小林秀雄(1)―「其處にはキリストが立つてゐた」
ドストエフスキイと小林秀雄(2)―「一本の藁」から「ゴルゴタ」への道 ほか)
第2部 ドストエフスキイ文学を貫くもの(「自己の永遠の死」から「イエス像の構成」へ―イワン、ユダ的人間像への眼;「イエス像の構成」から「ソーニャ像の構成」へ―ソーニャ、永遠を生きる女性)
著者等紹介
芦川進一[アシカワシンイチ]
1947年、静岡県生まれ。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻博士課程修了。現在河合塾英語科講師・河合文化教育研究所研究員。専門はドストエフスキイにおけるキリスト教思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。