内容説明
リュティは徹底的に神の言葉に耳を傾け、現代人が直面する問題に正面から取り組み、慰めと励ましに満ちた「聖書的な倫理」を展開する。「使徒信条」と「主の祈り」と並ぶ「キリスト教の３要文」のひとつを、スイスの名説教家が力強く説き明かす。
目次
第１戒 唯一の救い主
第２戒 隠れた導き手
第３戒 最高の支配者
第４戒 祝日
第４戒 安息の年
第５戒 家族
第５戒 国家
第６戒 人間の命
第６戒 国際平和
第７戒 結婚生活
第７戒 不倫
第７戒 独身生活
第八戒 財産
第九戒 人間の尊厳
第十戒 人間の心
著者等紹介
リュティ，ヴァルター［リュティ，ヴァルター］［Ｌ¨ｕｔｈｉ，Ｗａｌｔｅｒ］
１９０１年スイスのギュンスベルクで生まれる。六人兄弟の五番目。幼くして父を亡くし、貧窮の中を母に育てられる。ベルン、チューリヒ、チュービンゲン、ローマなどで学ぶ。ヴィネルツとバーゼルの教会を経て、ベルンのミュンスターで２３年間牧会。トゥルンアイゼンと共に雑誌『バーゼル説教集』の編集に関わる。名説教者として知られ、多くの説教集を出版した。１９８２年逝去
野崎卓道［ノザキタカミチ］
１９７３年生まれ。東京神学大学博士課程前期課程修了、同後期課程単位取得退学。日本基督教団阿佐ヶ谷教会伝道師を経て、２００１‐２００３年ミュンヘン大学で学ぶ。現在日本基督教団白銀教会牧師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ころりん
2
夕拝のウェストミンスター小教理問答講解の参考にと購入して、読んでいた。 戦後まもなくの説教ながら、きわめて現代の問題を掘り下げて、聖書全体から語っています。 ただ十戒を講解する、というのではなくて、十戒も、福音も、人間というものも、熟知していると唸らされました。 例えば、「姦淫してはならない」は「不倫」も「独身」も、それぞれに大切な問題として別個に扱う。 「むさぼってはならない」は、人間の深層心理にある、どうしようもない渇き、欠乏感にまで言及。 そしてその指摘の鋭さが、福音の希望につながっていくと再発見。2015/09/24
メズゾース
1
第10戒の感想 説教を物語ることは、単なる過去形ではなく、現在完了。キリストがなして下さったゆえの、私たちの現在と、未来を語る。2013/11/06
Koning
1
スイスの改革派の牧師の戦後すぐ位の説教に国家について追加した説教集。ある意味プロテスタントの牧師のあんちょこ本の一つなのかも。確かに時代の空気をもの凄い感じるんだけど、敷衍しまくれば現代にも適応できるのかもしれないなーと思ったり。やっぱり神学方面は鬼門だなー。どうしても正文批判的になってしまう（汗2012/06/27
