内容説明
本書は、深瀬没後4年有余を経て、その衣鉢を継ぐ者たちが、憲法学、憲法訴訟、平和運動、信仰生活など多方面から彼の歩みを振り返り、平和憲法が危機にある今日、人々が平和に生きる権利を守るための新たな取り組みに向けて、力強いメッセージを紡ぎ出そうとする論集である。
目次
第1部 憲法学者からみた深瀬憲法学(北からの平和―北海道と九条;九条訴訟という錯綜体;安保法制違憲訴訟に見る深瀬憲法理論;今日の憲法政治と平和的生存権;深瀬平和憲法学のactuality―立憲平和主義と平和保障構想;深瀬憲法学における統治機構論を再考する―議院内閣制と二院制を中心に;解散権行使に対する憲法上の制約―深瀬忠一の「憲法習律」論再考;深瀬憲法学のフランス憲法研究および日仏交流への貢献)
第2部 憲法裁判と平和的生存権の拡大(深瀬教授と恵庭裁判―恵庭のたたかい(平和に生きる権利と不断の努力)とその応用
世論・理論・弁論の三論一体で闘った恵庭裁判―弁護団の立場から
裁判・営農「支援」―私達は「被告」であり「原告」でした
深瀬先生が愛された北海道キリスト者平和の会
憲法教育における「平和的生存権」の可能性―事実をもとにした恵庭事件の授業から
憲法裁判と平和的生存権―深瀬忠一が教えてくれたもの
平和的生存権―国連でどのように議論されてきたか)
第3部 深瀬忠一の人と信仰・学問(深瀬忠一の生涯;札幌福音的教育・平和研究会と深瀬忠一;Be gentlemanと保育支援―深瀬先生とクラーク先生と発寒ひかり保育園;深瀬忠一氏を偲ぶ;深瀬憲法学の特質―キリスト教的背景と「立憲民主平和主義」;福音的平和―深瀬忠一の学問と信仰)
-
- 和書
- パソコン多次元尺度構成法