内容説明
科学技術の進む方向に対して、神学はいかなる寄与を果たしうるのか。本書は、最先端の科学的知見や東洋的な自然観とも幅広く積極的に対話しつつ、聖書的な創造観の豊かな可能性を示唆し、時間や空間、宇宙や生命に対する新鮮な視点を提供してくれる論文集。
目次
近代の自然科学の世界における神学
「知恵」の途上にある神学者と自然科学者
開かれたシステムとしての創造
神の自己制限と宇宙の歴史
宇宙の将来への終末論的展望
時間とは何か、私たちは時間をどのように体験するのか
原初的瞬間と終末論的瞬間における時間の始まりと完成
神と空間
人間的倫理と生医学的進歩の道徳性
科学と知恵
「ただ外から押し動かすだけの神、万有を指先で回転させるだけの神が何であろうか!」
道・中国的世界の秘儀―老子の道徳経を西欧の眼で読む
著者等紹介
蓮見和男[ハスミカズオ]
1925年東京生まれ。日本基督教神学専門学校(現東京神学大学)卒業。1992年まで日本キリスト教会仙台黒松教会牧師。1992‐98年ドイツで伝道と研究
蓮見幸恵[ハスミサチエ]
日本女子大を経て日本基督教神学専門学校(現東京神学大学)卒業。日本キリスト教会牧師。1992‐98年ドイツで伝道と研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。