内容説明
バルトにとってエキュメニズムとは何か?教会とその宣教はいかにあるべきか?若き日の弁証法神学時代から晩年にいたる長い神学的展開において、エキュメニズムに対するバルトの姿勢はいかに変化したのか。テキストの綿密な解読を通して、バルト神学の根本モチーフが明らかとなる。類書に乏しい研究分野における貴重な貢献。
目次
第1章 エキュメニカル運動と弁証法神学(二〇世紀キリスト教の二つの新しい事象;もう一つの戦線―バルトのミッション論)
第2章 エキュメニズムへの覚醒(転換;『一つのスイスの声』)
第3章 シュトゥットガルトとアムステルダム(シュトゥットガルトからアムステルダムへ;アムステルダム大会)
第4章 ミッシオ・デイとバルトの宣教の教会(ミッシオ・デイの思想;バルトの宣教の教会)
第5章 第二バチカン公会議とバルト(カトリシズムとの出会い;ローマ訪問―『使徒タチノ墓へ』)
著者等紹介
佐藤司郎[サトウシロウ]
1946年山形に生まれる。東北大学文学部卒業。東京神学大学大学院修士課程修了。日本基督教団大洲教会、同信濃町教会牧師、東北学院大学文学部教授を歴任。博士(文学)。現在、日本基督教団仙台北三番丁教会牧師、東北学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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