内容説明
現代世界に通用する信仰とは何か。多元化の問題に最も果敢に取り組んできた思想家が、キリスト者としての立場に留まりつつ、独善的でない、真に普遍的な信仰のあり方とは何かを真摯に追究した論集。
目次
第1章 神とは何か、何者か?
第2章 認知としての神秘経験
第3章 人生の宗教的意味
第4章 死ぬ定めにある者
第5章 生まれ変わり
第6章 信じることのできるキリスト教
第7章 文字どおりの受肉とメタファーとしての受肉
第8章 イエスの復活
第9章 贖罪の教義は間違いか?
第10章 キリスト教とイスラーム
著者等紹介
ヒック,ジョン[ヒック,ジョン] [Hick,John]
1922~2012年。英国の宗教哲学者・神学者。宗教多元主義の提唱者として知られ、その思想は英語圏を中心に、宗教界、哲学界に広く多大な影響を及ぼしてきた。エディンバラ大学、オックスフォード大学、ウェストミンスター神学院で学び、長老派(現合同改革派)教会牧師として牧会経験を経た後、米国のコーネル、プリンストン、クレアモント、英国のケンブリッジ、バーミンガムなどの諸大学で教職を歴任した。1986~87年ギフォード講座担当。1991年には『宗教の解釈』によって米国グレウィマイヤー賞(宗教部門)を受賞
若林裕[ワカバヤシヒロシ]
1951年東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科博士後期課程修了。博士(神学)。専攻は組織神学、歴史神学、宗教哲学。現在、同志社大学および同志社女子大学にて嘱託講師、桃山栄光教会牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 少将滋幹の母 中公文庫