内容説明
世のために生きる教会の神学の営みは、すぐれて告白的・実践的であり、今日の激変する社会の中で、新しい全面的な神学的考察と吟味検討が厳しく求められている。本書は、そういう実践神学の課題を追求してきた著者が、その経験と探求の成果を集大成した貴重な労作であり、教会の現場からの発想を受け止めて発する言葉は、刺激的な問いと深い示唆を豊かにあたえずにはやまない。
目次
1 実践神学とは何か(序説―教会・神学・実践;行動の学としての実践神学;実践の美学)
2 キリスト教的生の本質と形態(信じること、生きること;ひとりでいること、共に生きること―ボンヘッファー『共に生きる生活』を読む;キリスト者の生活)
3 宣教の課題としての日本基督教団(教団50年史の罪責と真実;教会の告白と倫理―教団生活綱領の再検討を通して;教会の教職養成の将来像―その神学とシステムを探る)
4 神学の学び(神学をいかに学ぶか;教会の実践を考える(退職記念講義)―実践神学30年の回顧と展望)