出版社内容情報
『教会教義学』中、国家による暴力行使、死刑と戦争を論じた節の全訳。今月の緊迫した問題に対するバルトの神学的考察。
目次
A 「生への畏敬」(第六誡の積極面)ゆえの「生の保護」(第六誡の消極面)
B 或る人間に他の人間によりなされる“致死行為”の種々の状況領域に向かうにあたって
C 死刑の問題(序論(歴史的考察と共に)
良心喚起のために(権限委任関係に関して→個人の責任性の増大)
「刑罰」基礎づけのための三つの理論とその検討 ほか)
D 戦争の問題(序論;良心喚起(今日ではもはや抱くことのゆるされぬ三つの「幻想」=「楽観的欺瞞」の払拭)
国家の本来的な業 ほか)
著者等紹介
天野有[アマノユウ]
1955年静岡県生まれ。1979年早稲田大学教育学部教育学科卒業。1982年西南学院大学神学専攻科修了。1991年九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退。1993年ドイツ・ヴッパータール神学大学でDr.theol.(神学博士号)取得。現在、西南学院大学神学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。