出版社内容情報
十九世紀神学の前提となった十八世紀の人間観・思想潮流の核心に迫る、第一部の「前史」の総論部分。
内容説明
神学史家としてのバルトの力量を遺憾なく発揮した名著(全3分冊)。1932年から33年に、バルトがミュンスターとボンで講義した内容を1947年に公刊したもの。
目次
近代神学史の課題について
第1部 前史(十八世紀の人間;十八世紀神学の問題;十八世紀のプロテスタント神学 ほか)
著者等紹介
岩波哲男[イワナミテツオ]
早稲田大学名誉教授
小樋井滋[コヒイシゲル]
福岡女学院教師
佐藤敏夫[サトウトシオ]
東京神学大学元学長
高尾利数[タカオトシカズ]
法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウリツィウス
24
【19世紀新教神学の系譜】カール・バルトの福音主義神学の再構築した《歴史》はゲーテ以降の系譜を再解釈した論点提示もまた踏まえる。プロテスタントの構成してきた《福音主義》の系譜をバルトは再形成していくが、古代ユダヤ教以降のキリスト文明史を踏まえるならば《古典主義》と対置化されることで紡ぎ出される。ルターの文学史除外論は第二正典を意図しないことでのセプトゥアギンタを不許可としたがキリスト教における古典古代を含めると吟味すべきものを含める。プロテスタント以降成立した《概念普遍》はカバラ以降の源流を遮断した結論。2013/07/24
マウリツィウス
15
【カール・バルト神学普遍集成史】バルトの構築した福音主義神学のパースペクティヴ認識の起源はニーチェ思想の影響を垣間見るも、テクストの残留性から「神の死」と隔絶区分する根拠は介在する。それは有神論フランス哲学を極めて精緻引用することで編出されこの意味で新教神学の最新鋭はその地位を旧教の支えた陽光文明を普遍思想史=パラダイム手法から転換する。この逆転判断により覆される思想の衒学引用、古代ギリシャの模倣哲学の根は分断された。その精密引用破綻論はシェイクスピアやモーツァルト、そしてゲーテ幻想文明史の鎖を破壊する。2013/05/11
Mauricius Muller
2
【KARL BARTHとEVANGELISCHE】「福音主義」と訳出されたカール・バルトの福音主義神学系譜を直訳化した訳文痕跡を確認、SNS上での神学書言及資料性への適合性をまず再解釈に置きます。『新約聖書』をラテン語・ドイツ語表記化したギリシャ語再現資料をKARL BARTH呼称は継承する。よってNESTLE-ALANDによる再編纂テクストは除外されない。『新約聖書』と『旧約聖書』をバルト/BARTHは束ねた。「神学史」を再解釈、21世紀以降における神学論旨を踏まえられます。/ギリシャ語再現資料を再活用2014/05/13
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