出版社内容情報
租税,経費構造,予算,地方財政などのテーマを扱いながら,国際的・歴史的な視点から財政のあり方を解説するテキスト.第3版では,各種データを更新するだけではなく,省庁再編や財政投融資制度改革,および近年の公債発行や財政改革の動向も取り上げる.
内容説明
本書は、この数年来、著者が東京大学経済学部と法学部で行ってきた講義ノートを中心にしてとりまとめたものである。
目次
財政と財政学
財政の理念と法的規定
予算の制度と機能
経費の構成と分析
公的収入
租税の意義とイデオロギー
租税体系
現代の租税構造
公債の本質と機能
財政投融資の構造と機能
地方財政
現代財政の歴史的位相
著者等紹介
林健久[ハヤシタケヒサ]
1932年生。1955年東京大学経済学部卒業。1960年東京大学大学院社会科学研究科修了。現在、地方財政審議会会長、東京大学名誉教授(経済学博士)
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感想・レビュー
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モッチー
2
元東大経済学部教授による財政学の概説書。初版1987年、第3版2002年刊。冒頭で、本書の議論は、「財政制度のイデオロギーや理論、構造と機能」→「歴史的、段階的な資本主義諸国の発展に対応した財政の変化」→「現代財政の歴史的位置付け」という順序で運ぶことが述べられている。これは、本書の財政学の議論が、マルクス経済学、それも「原理論、段階論、現状分析」という宇野弘蔵の方法論に基づくことが宣言されているもので、宇野経済学的な財政学の議論というものがどんなものなのかという関心から本書を手に取った。2022/09/24
田畑
0
予習32014/04/24
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