内容説明
ワイマール末期からナチ時代を経て冷戦期に至る20世紀の激動の中で、ひたすら「神の言葉」に耳を澄まし続けた神学者の足跡。E・ブッシュが「1933年の、ユダヤ人に味方する最も決定的な言葉の一つ」と称したローマ書15章の説教も含む。聖書と説教をめぐる代表的論考2編と、1920年代から60年代に及ぶ時期から精選された21編の珠玉の説教。
目次
神の言葉への奉仕
聖書の権威と意義
和解の行為
貧しきラザロ―ルカによる福音書一六19‐31
ローマ人への手紙一五5‐13による説教
ルカによる福音書五1‐11による説教
マタイによる福音書二二15‐22による説教
この“世の”生と将来の生―コリント人への第一の手紙一五19‐20
私は生きている、そして、きみたちは生きるであろう―ヨハネによる福音書一四19
不死性〔ほか〕
著者等紹介
バルト,カール[バルト,カール][Barth,Karl]
1886‐1968。スイスのプロテスタント神学者。無名の牧師時代に著した『ローマ書』(第一版1919年、第二版1922年)が当時の思想界に衝撃を与え、弁証法神学の中心的存在となる。ドイツの大学神学部(ゲッティンゲン、ミュンスター、ボン)に招かれて教授となるが、ナチズムと対立して講壇を追われた(その後は母国スイス・バーゼル大学神学部教授)。ヒトラーに抵抗する教会闘争の思想的支柱となり、また戦後は冷戦的思考を批判し続けた
天野有[アマノユウ]
1955年静岡県生まれ。1979年早稲田大学教育学部教育学科卒業。1982年西南学院大学神学専攻科修了。1982‐1984年、日本バプテスト連盟奈良キリスト教会牧師。1991年九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退。1993年ドイツ・ヴッパータール神学大学にて、ベルトルト・クラッパート(B.Klappert)教授のもとでDr.theol.(神学博士号)取得。現在、西南学院大学神学部教授、日本バプテスト高須キリスト教会協力牧師(2010年3月まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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マウリツィウス
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