内容説明
第一人者による最良の入門的評伝。ツィンツェンドルフ伯爵(1700‐1760)は、ドイツの有力貴族の子として生まれ、宮廷顧問官として活躍しつつ、モラヴィアの宗教難民を保護し、ヘルンフート兄弟団を設立した。自らもヨーロッパ諸国をはじめアメリカ大陸でも伝道に献身。神秘主義と正統ルター派神学の両者を継承し、数多くの賛美歌を作詞し、民衆のための〈心の神学〉を唱道した。本書は豊富な図版と共にその生涯を描く。
目次
われはツィンツェンドルフという者なり
極めて巧みな手にゆだねられて
厳しい寄宿学校教育での扱いにくい生徒
反抗的な学生
貴族旅行と若き伯爵夫人たち
宮廷顧問官はドレスデンで嵐の道を行く
オーバーラウジッツにおけるツィンツェンドルフによる紛争の火種
田舎風のえり抜きの人々の来訪と独特な町の誕生
全世界におよぶ関与
皇帝の勘気―新たな住居
ヨーロッパをくまなく
アメリカにおいて
独創的な時代?
ロンドンでの六年間とドイツへの帰還
年表
将来への道
ツィンツェンドルフの言葉
教育に関するツィンツェンドルフの考え
一八七〇年のグナーデンフライにおけるクリスマス
証言
著者等紹介
バイロイター,エーリヒ[バイロイター,エーリヒ] [Beyreuther,Erich]
1904年5月オーバーレズラウで、誕生。26年ライプツィヒ大学で神学を学び、32年、学業終了し牧師となり、大戦後旧東ドイツ下、ザクセンのシュトゥルツァの牧師に就任。51年、ライプツィヒ大学から神学博士号が授与され、2年後、教授資格を取得し教会史の非常勤講師に任命されるも、56年まで牧師職を続けた。旧東ドイツの情況下で大学講座への招聘を阻止され、62年、ライプツィヒを離れ、西ドイツのエアランゲン大学で教会史の私講師、翌63年、エアランゲン=ニュルンベルク大学神学部教会史の員外教授となり、68年、職を辞し、ミュンヘン大学の客員教授となった。87年、業績により連邦功労十字勲章で表彰された。2003年1月、98歳で生涯を閉じた
梅田與四男[ウメダヨシオ]
1950年8月、新潟県で誕生。67年7月日本聖契キリスト教団長岡教会にて、受洗。現在、日本キリスト教団無任所教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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