内容説明
戦時下を生きたキリスト者たちをはたして「戦争協力者」や「抵抗者」といった一面的な評価で裁断できるのか。キリスト教思想史・教会史への新たな視角。日本人キリスト者のみならず植民地下の現地のキリスト者にも着目する。
目次
1(「日本的基督教」への道のり―今泉源吉のあゆみ;罪責感について―ホーリネス史から考える戦争責任;戦時下説教の実像―大連西広場教会月報『霊光』を中心にして;戦時下を生きた牧師廣野捨二郎)
2(日本統治末期の朝鮮における信仰弾圧とクリスチャンの内面分析―朴允相と孫良源のケース;植民地期朝鮮における「信教の自由」―「改正私立学校規則」と「神社参拝問題」をめぐって;戦時期台湾におけるキリスト教徒の「内面」を問う;宣教師の見た日本人牧師―「満洲国」のキリスト教界を例として)
3(H.E.テートの内面史研究)